ソニーの米国法人子会社「ソニー・ミュージックエンタテインメント」の誤報に世界中が震撼した。なんと、歌手・ブリトニー・スピアーズさんの「訃報」をツイッターに投稿。あろうことか「RIP」(RestInPeace)と追悼の言葉まで付け加えてしまったのだ。もちろんブリトニーさんは健在であり、ツイッター投稿も続けている。同社は誤報の理由を、「ハッキングされていた」と説明した。ブリトニーは「変顔」写真で健在アピールソニー・ミュージックエンタテインメントは16年12月26日未明(現地時間、以下同)、「Britneyspearsisdeadbyaccident!wewilltellyoumoresoon」(ブリトニー・スピアーズさんが事故で亡くなりました!詳細は後ほどお伝えします)とツイート。その後、「#RIPBritney」といったハッシュタグをつけ、「RIP」と悼んだ。ブリトニーさんは同社傘下のレーベル「ジャイヴ・レコード」に所属している。世界的な人気歌手の「訃報」にファンは大騒ぎ。ツイートは素早く拡散された。同社所属の歌手、ボブ・ディランさんの公式アカウントも誤って「Restinpeace」とツイートするなど、騒ぎが拡大した。とはいえ、訃報なのに顔文字や「!」マークを使っている、ブリトニーさん公式アカウントからの発表がない、と不自然さを指摘する声も少なくなかった。実際、ブリトニーさんは健在だ。ブリトニーさんのマネージャーも、CNNの取材に対し、「Britneyisfineandwell」(ブリトニーは元気です)と答えている(12月26日付け電子版記事)。さらにブリトニーさん自身も、「変顔」写真をツイッターに投稿し、健在をアピールした。15年前にも「死亡説」広まるではなぜ、誤報が投稿されてしまったのか。同社は誤報の投稿から数時間後、「wesawanewIPloggedintotheaccountafewminutesagoandthetweetispostedbyanewIPso@britneyspearsisstillalive」(新しいIPがアカウントにログインしているのを確認しました。先ほどのツイートは新しいIPから投稿されたもので、ブリトニーさんは健在です)と説明。続けざまに、アカウントをハッキングしたのが「OurMine」と呼ばれるハッカーチームだったことを明かし、「wedetectedunusualactivityontheaccountandwecheckedtheaccountifit'shackedorno」(アカウントの異常なアクティビティが検出されました。ハッキングされているかどうかを確認しました)といったOurMine側の犯行声明を公開した。なお、誤報のツイート、そして上記声明は日本時間12月27日昼までに削除されている。OurMineは、FacebookCEOのマーク・ザッカーバーグさん、「ポケモンGO」の開発元であるナイアンティックのCEO、ジョン・ハンケさんなど著名人のツイッターアカウントを次々乗っ取るハッカー集団として知られる。ちなみに本件とは無関係ながら、ブリトニーさんは01年6月にも、アメリカの地方ラジオ局に「ロサンゼルスで事故死した」との誤報を流されている。
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