寿司職人に女性が少ないワケ 「手が温かいからダメ」は本当なのか

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寿司業界に残る「女人禁制」体質

   女性が握る寿司は「ネタの鮮度が落ちて美味しくない」という風説は、事実なのだろうか。ある寿司学校関係者は取材に対し、「そうした噂が出回っていることは確か」と認めた上で、

「全くもって事実と異なります。そもそも、手の平の温度に男女差があるわけはなく、どちらかと言えば個人差の問題でしょう」

ときっぱり否定する。

   この寿司学校関係者によれば、寿司を握る職人の手の温度が高いと、米粒が手の平に付きやすくなったり、ネタが温まってしまう可能性などが考えられるという。ただ、こうしたデメリットが生じるのは「初心者」の場合だけ。修行を積んだ職人であれば、全くもって影響を受けない程度の問題としていた。

   では、なぜ女性寿司職人は少ないのか。関係者は、

「寿司は古くからの伝統料理ということもあり、業界内に『女人禁制』という保守的な体質があります。神聖な調理場は『男性の場所だ』という古い言い習わしのなごりのようなものが、今も残っているんですよ」

と話す。実際、多くの未経験者を生徒として抱えるこの学校でも、女生徒の割合は生徒全体のたった2割程度だという。

   ただ、「一昔前と比べると、女性職人を受け入れる寿司店は増えている」という。

「若い世代の職人を中心に意識改革が行われて来ており、以前よりも『女人禁制』の風土が薄まってきていることは事実です」

とも話していた。この寿司学校でも、女生徒の卒業後の就職先を紹介したり、店側に女性職人を受け入れて貰えるよう掛け合うなど、「女性職人が働きやすい環境作り」に努めているという。

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