2024年 5月 1日 (水)

海苔の生産減、3年連続の値上げ 節分の恵方巻きの価格は大丈夫?

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いっそ海苔を使わない恵方巻きはアリか

   セブンイレブンは15年、16年に続いて17年も同じ420円(税込、以下同)、ローソンも3年とも390円で変わらなかった。

   ファミリーマートだけは16年の390円から17年は420円へと値上げしているが、その理由を同社に取材すると、広報担当者は「恵方巻きの重量に占める具材の比率を増やしたためです。昨年比で3~4割上げ、ボリュームアップしています」と答えた。一方、値上げは海苔の価格上昇と関係あるかと質問したが、「そういった話は聞いていません」という。

   さほど心配する必要はなさそうだが、自宅で恵方巻きを作る家庭は、海苔の値上げがちょっと気になるかもしれない。いっそのこと、海苔を使わない恵方巻きにするのはアリなのか。

   そもそも恵方巻きのルーツは諸説ある。和文化研究家で順天堂大学非常勤講師の三浦康子さんは情報サイト「オールアバウト」17年1月5日付の記事で、発祥の「有力情報」として、大正初期の大阪の花街で、節分に海苔巻きを恵方に向かって食べ、縁起を担いだというものを紹介し、その後、1977年の節分の日に大阪で行われた「巻き寿司早食い競争」がマスコミに取り上げられ、全国に知れ渡った、と書いている。その上で

「恵方巻きの起源や発祥については諸説あり、後付けと思われるものも少なくないため、定かではありません」

と付け加えている。海苔を絶対に使わなければならない、というルールはなさそうだ。

   レシピ投稿サイト「クックパッド」では、寿司であっても「海苔を使わない恵方巻き」が続々と提案されており、海苔の代わりに黒ゴマをまぶしたり、薄焼き玉子や、熱湯にくぐらせて柔らかくしたレタスで巻いたりしたレシピが複数見つかった。楽しくおいしく食べられるなら、「海苔なし」も一つの手かもしれない。

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