沖縄実名中学の暴行動画が拡散 市教委「いじめとみていない」報道に反論

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   沖縄県沖縄市立中学校の2年の男子生徒が同級生の男子生徒から暴行を受ける動画がネット上で出回り、市教委などが問い合わせに追われる事態になっている。市教委の発言が「いじめとみていない」と一部で報じられたため、批判が相次いでいるのだ。

   しかし、市教委は、報道は誤解に基づくとして、「いじめと認識している」としている。

  • 暴行をスマホで撮影していた(写真はイメージ)
    暴行をスマホで撮影していた(写真はイメージ)

2分間のツイッター動画が3万リツイート

   公園の片隅で学ラン姿の男子生徒2人が向き合うと、上着はネイビー色の長袖シャツだけの加害者がいきなり相手を殴り、足蹴りを入れる。

   「あーっ」と被害者が声を上げるが、加害者はフェンスにまで追い詰め、腹部などに連続でパンチや膝蹴りを見舞う。スマホで撮っている仲間の男子生徒らからは、笑い声が上がり、加害者はさらに、「やらかしてこい!」と被害者を挑発した。暴行はさらにエスカレートし、回し蹴りのほか、被害者の首に何度も飛び蹴りまでしていた。

   「お願い、お願い...」。無抵抗の被害者が弱々しく声を出すと、ようやく周囲の男子生徒から「止めよう」と制止が入っていた。

   これは、ツイッター上で2017年1月29日に投稿された2分ほどの動画だ。このツイッターアカウントには、中学の実名が記され、「いじめっ子」として加害者の名前を挙げ、「暴力ダメ」と書かれている。このことから、動画を手にした何者かが告発しようとアカウントを開設したらしい。

   3万以上もリツイートされて、動画がネット上に広まる騒ぎとなり、沖縄県の地元紙も31日にネット配信した。

   この報道では、校外の場所で20日に暴行が行われ、加害者側の生徒は7人おり、2人が動画を撮影し、4人が周囲にいたとしている。中学校を管轄する教委が加害者とその保護者を指導したが、暴行について教委は「いじめとはみていない」と報じた。

   これに対し、配信記事のコメント欄などでは、「確かに、いじめではない。犯罪だ」「暴行罪で逮捕だろ」「ひっでーな、周りの奴らも共犯じゃねーか」などと教委への不満とみられる書き込みが相次いだ。

市教委「いじめのひとつとして暴力行為があったとの認識」

   横浜市で原発事故から自主避難した小学生がほかの児童に150万円を支払わされていたことについて、教育長がいじめとは言えないと発言したとされて批判が相次いだことから、「どの都道府県の教育委員会もこうなんだとしたら、子供にとっちゃ絶望でしかないな」との声も上がっていた。

   沖縄市教委の指導課では、J-CASTニュースの取材に対し、地元紙が説明を誤解して受け取ったとして、「今回は、いじめのひとつとして暴力行為があったとの認識です。いじめと認識して対応することにしています」と答えた。地元紙報道の後から、「いじめじゃないのか」といった意見が市教委に数百件も寄せられ、その都度説明しているという。

   市教委では、中学校からは1月26日に暴行の第1報を受けたが、被害者の保護者が当初、警察に被害届を出さないと言っていたと明かした。被害者は手首に軽いケガをしたというが、被害届を出さない理由はよく分からないという。ただ、ネット上で騒ぎとなったことから、保護者が30日になって警察に相談に行ったとしている。被害届を出したかは不明だという。

   被害者と加害者側7人は同級生のグループだったようで、加害者が被害者から文句を言われたなどとしてトラブルになったというが、詳細は確認中だとしている。日常的にいじめがあったかも今後確認すると言っている。

   なお、動画は7人の仲間内でラインを通じて共有されており、1月23日になってある保護者から中学校に通報が入って発覚した。市教委では、ツイッターに投稿したのは第3者ではないかとみている。

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