シンガー・ソングライターの宇多田ヒカルさん(34)が2017年2月9日、ユニバーサルミュージックからソニー・ミュージックレーベルズ(SML)に移籍することを発表した。3月1日付けでSMLとアーティスト契約を締結。新作はSML内のEPICレコードジャパンから年内に発表予定という。「音楽家としても一人の人間としても転機を迎えた」宇多田さんは9日、「お引越しのお知らせ」と題したブログ記事で移籍を報告した。理由については、「昨年、長い休養を経て新しいアルバムを制作、発表し、音楽家としても一人の人間としても転機を迎えたという実感があり、ユニバーサルミュージックとの契約が満了したこのタイミングで、アーティストとしての初めてのお引っ越しを決めました」と説明。その上で、「東芝EMIでデビューして以来、ユニバーサルミュージックに至るまでの活動を支えてくださった皆様には感謝の気持ちしかありません」とし、「これからも新しいことに挑戦し続けていきたいと思います」と今後の活動に向けた意気込みをみせた。宇多田さんは1998年、東芝EMI(当時)からシングル「Automatic/timewilltell」でデビュー。2010年に「人間活動」のため音楽活動を一時休止し、結婚、出産などを経験した。2016年4月に活動を再開し、9月には約8年半ぶりとなるオリジナルアルバム「Fantome」をリリースした。活動休止中の2013年にEMIがユニバーサルミュージックに吸収合併されたため、その後はユニバーサル内のレーベル「VirginMusic」に在籍していた。椎名林檎との「東芝EMIガールズ」宇多田さんの移籍発表を受け、ファンの間でとりわけ話題にのぼっているのが、「東芝EMIガールズ」の今後についてだ。宇多田さんは99年に行われた東芝EMIの新人発表イベントで、デビュー同期の椎名林檎さん(38)と一夜限定ユニット「東芝EMIガールズ」を結成。カーペンターズの「IWon'tLastadaywithoutYou」などを歌ったエピソードはファンの間で広く知られている。その後、椎名さんが02年にリリースしたカバーアルバム「唄ひ手冥利~其ノ壱~」で2人は再び「IWon't~」をデュエット。14年に宇多田さんが結婚した際には、椎名さんが自身のライブで宇多田さんの楽曲「traveling」を歌い、「相方」を祝福した。これについてファンから報告を受けた宇多田さんは、「お~!なんて素敵なことをしてくれるんだ!林檎ちゃんにはご祝儀まで頂いちゃって...ありがたや。『東芝EMIガールズ』いつか再結成したいです...!」と嬉しそうにツイートしていた。そして実際、16年の宇多田さんの最新アルバム「Fantome」では「二時間だけのバカンス」という楽曲に椎名さんが参加。「再結成」を叶えていた。ファンの間ではさらなるコラボレーションに期待が高まっていただけに、今回の発表を受け、ツイッター上には「EMIガールズはもうできないのか...」「EMIガールズが死んだ」「移籍してもEMIガールズは永遠であってほしいな、、、」「椎名林檎とのデュエットはもう聴けないのかな......」と今後を心配する声が多々寄せられている。
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