長谷川幸洋氏、論説副主幹から「異動」 「処分か、人事か」めぐり東京新聞批判

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   東京MXが放送したテレビ番組「ニュース女子」の問題で、番組の司会を務めている東京新聞(中日新聞東京本社)論説副主幹の長谷川幸洋氏が2017年2月10日、ニュースサイト「現代ビジネス」の連載で、改めて所属する東京新聞の対応を批判した。

   ニュース女子をめぐっては、東京新聞は2月2日の朝刊紙面で、長谷川氏の番組出演について「重く受け止め、対処します」と表明している。長谷川氏によると、この記事が出る前に人事異動が「内示」され、長谷川氏も受け入れたが、この人事異動が「処分」なのか「通常の人事異動」なのか、説明が二転三転しているという。

  • 2月2日の東京新聞記事。「対処」の内容は明らかになっていない
    2月2日の東京新聞記事。「対処」の内容は明らかになっていない

1月30日に論説主幹から人事異動の内示

   長谷川氏は2月6日に放送されたラジオ番組「ザ・ボイス そこまで言うか!」(ニッポン放送)の中で、仮に番組出演が理由で処分が行われたとすれば「言論の自由に対する侵害」で「北朝鮮状態」だと非難していた。

   今回掲載された連載では、ラジオと同様の主張を繰り返しながら、長谷川氏の上司で、2月2日の記事を執筆した深田実・論説主幹との人事異動をめぐるやり取りも明らかにした。

   長谷川氏は、番組内容については

「番組スタッフはその後も沖縄問題をめぐる取材を続けている。今回の問題に対する見解を含めて、成果はいずれ公開できるだろう。そんな段階で、私が司会者の立場で番組内容について論評するのは控えたい」

などと引き続きコメントを避けた。ただ、2月2日の東京新聞の記事では、番組内容を

「事実に基づかない論評が含まれており到底同意できるものでもありません」

と批判した上で、

「そのことが偏見を助長して沖縄の人々の心情、立場をより深く傷つけ、また基地問題が歪めて伝えられ皆で真摯に議論する機会が失われかねない」

としている。長谷川氏はこういった記述は「深田主幹の主観」だとして、

「反対運動に反対する人々がいるのも番組が伝えた通りである。だから番組が『沖縄の人々を傷つけたか』どうかは見方によって分かれる」

と一部反論した。

   長谷川氏は、記事が出る前の1月30日に深田氏から人事異動の内示を受け(1)すでに定年退職して嘱託の身になっている(2)すでに副主幹在任7年目になっていた、として、この時点では「快く受け入れた」という。深田氏は「『処分』という趣旨ではなかった」とも説明したという。ところが、長谷川氏が2月2日の記事掲載後に経緯を問うと、深田氏は

「『副主幹という立場で出演したのが問題だ』と『処分』の意味合いが含まれていることを認めた」

が、その数日後の8日には深田氏は電話で

「今度の話は定例の人事異動だからね」

と話し、「人事異動」の意味合いをめぐる説明を二転三転させたという。

香山リカ氏や山口二郎氏ら「解任」を要求

   長谷川氏は連載の中で「人事異動」の内容を直接は明かしていないが、ネット上で

「論説副主幹から論説委員に降格される」

といった声が真偽取り混ぜてとりざたされているとして、

「これは東京新聞社内から情報が漏れたとしか思えない。発令前に情報が漏れているのは、はなはだ心外だ」

と憤ったが、ネット上で指摘されている内容は否定しなかった。

   今回の「ニュース女子」問題では、番組に批判された米軍基地反対派の市民団体「のりこえネット」メンバーや精神科医の香山リカ氏、東京新聞に連載を持つ法政大の山口二郎教授ら有志が2月9日に会見し、長谷川氏に謝罪と訂正を要求。東京新聞に対しても、長谷川氏が訂正・謝罪しない場合は論説副主幹を解任するように求めている。記者会見後、有志は東京新聞を発行する中日新聞東京本社に出向き、「申し入れ書」を担当者に手渡した。

   一方、深田論説主幹は2月10日、J-CASTニュースの取材に対して、長谷川氏の連載については

「コメントしません」

とのみ話し、2月2日記事中の「対処」の具体的内容については同日の取材と同様に

「ここに書いてあることがすべて」

と繰り返した。

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