2024年 4月 25日 (木)

岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
「北朝鮮へ武力行使」世論支持が半数超えた

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「北朝鮮はいったい何を考えているのか。日本人は恐怖におののいているだろう? トランプは、オバマみたいに北朝鮮を放置しておかないよ」

   アメリカ人の知人が私にそう話した2017年3月頃、日本のマスコミは安倍首相夫人と森友学園の報道に明け暮れ、まださほど北朝鮮との緊迫感は感じられなかった。

  • トランプ大統領は北朝鮮に強硬な態度を取り続けている(C)FOMOUS
    トランプ大統領は北朝鮮に強硬な態度を取り続けている(C)FOMOUS
  • トランプ大統領は北朝鮮に強硬な態度を取り続けている(C)FOMOUS

2大政党支持者で大きな差

   大統領の評価が決まるといわれる就任後最初の100日間が、4月29日で終わった。ここにきて、アメリカでも毎日のようにメディアを賑わせているのが、北朝鮮問題だ。

   核開発やミサイル発射などの挑発行為を続ける北朝鮮を今、アメリカに住む一般の人たちはどう見ているのだろうか。最近、各メディアで世論調査が行われた。

1)北朝鮮に対する脅威

・「米国にとって当面の最大の脅威は何か」

   1位:北朝鮮38% 2位:ISIS(過激派組織「イスラム国」)25% 3位:ロシア18% 4位:中国(5%)、5位:イラン(4%)
(フォックスニュース、2017 年4月23日~25日)

   共和党支持者と無党派層では、ISIS(過激派組織「イスラム国」)が北朝鮮に次いで2番目だったが、民主党支持者ではロシアがISISを上回った。

・「北朝鮮が米国に直接の脅威を及ぼしている」37%
(CNNと世論調査機関ORCの共同、2017年4月22日~25日)

2)軍事力行使の必要性

・「北朝鮮の核開発阻止のために軍事力行使を支持する」53%
「外交だけで阻止できる」39%
(フォックスニュース、同上)

・「北朝鮮が攻撃してきた場合、韓国を防衛するために軍事力行使を支持する」67% (CNNとORCの共同、同上)

   北朝鮮への脅威について、さらに北朝鮮が攻撃してきた場合の軍事力行使について、党派間でほとんど差がなかった(CNNとORCの共同)が、核兵器阻止のための軍事力行使では、賛成が共和党支持者で73%と、民主党(36%)と大きく意見が分かれた(フォックスニュース)。

   先日、出会った中年のアメリカ人男性らは、米国が早急に軍事行動に出るべきだと主張した。

「トランプ嫌いだからと言って、彼がやることなすこと、批判すべきではない。今、北朝鮮が攻撃してくれば、被害を被るのは韓国や日本だが、そのうち、ワシントンDCやニューヨークなど米国の大都市に、北朝鮮の核弾頭付きミサイルが届くようになるだろう。それからでは手遅れ。今、阻止すべきだ」

   反トランプ派のなかにも、「今回の彼の判断と行動力は見事だった」とトランプ大統領を称賛する人はいる。

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