2024年 5月 3日 (金)

フラッシュ撮影は魚に害あるのか 水族館で対応分かれる

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葛西臨海水族園は、館内でフラッシュ禁止

   今回の激突死映像について、美ら海水族館の魚類チームは5月1日、J-CASTニュースの取材に対し、水族館で撮られたものであることを認めた。しかし、ここ数年は、マグロの激突死があったとは聞いておらず、映像が過去のいつのものかも分からないという。

   フラッシュの影響については、「私どもの経験則ですと、マグロがおかしくなって突進するというのは考えられません」と否定した。ただ、イルカが妊娠しているなどナイーブな状態のときは、フラッシュを制限することもあるという。また、業務用の強い光については、影響を与える可能性もあるので断っているそうだ。

   突進の原因については、はっきりしないものの、ジンベイザメなどほかの魚と接触したり、落雷で停電してポンプが止まったりすると、落ち着かない行動になるとしている。

   一方、全国の水族館の中には、マグロへの影響には触れていないものの、フラッシュを禁止しているところもある。

   東京都立葛西臨海水族園では、光などの刺激に対して敏感な生き物もいるとして、ホームページ上で「生物保護のため、館内でのフラッシュ撮影およびAF補助光の使用はご遠慮ください」と明記している。

   日本動物園水族館協会の事務局長は、フラッシュについては協会として規制しておらず、各館の判断に任せていると取材に答えた。「水族館では、館内を暗くして魚のいるところを明るくしています。魚から見ると周りが暗いので、フラッシュに驚くこともあります。一方で、魚の方でも、光に慣れてくるというところもあると思います」と話している。水族館ごとにルールを確かめる必要があるということのようだ。

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