2024年 5月 6日 (月)

皮膚がん「メラノーマ」を抑制する物質を発見 新薬開発に期待

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薬物療法は40年近く進歩なく

   日本では、悪性新生物(悪性腫瘍)のケースが増加しており、厚生労働省の「平成26年(2014)患者調査の概況」によると、患者数は162万6000人にのぼる。シミやホクロの色素成分である「メラニン」を産生する細胞、メラノサイト(皮膚や粘膜などに存在)が「がん化」したメラノーマは、他の悪性新生物に比べると患者数は少ないが、近代チームによると、早期に転移し、悪性度、致死率が最も高いがんの一つ。

   国立がん研究センターのウェブサイト「希少がんセンター」によると、メラノーマは皮膚がんの一種とされているが、メラニンを産生する細胞が存在する部位であれば皮膚でなくても、全身どこにでも発生するという。

   研究チームの説明では、メラノーマはまた、予後が悪く、早期に転移を起こしやすいため、治療薬は開発されたが、これらの抗がん剤の長期連用によって、現状では「がん細胞の抗がん剤抵抗性獲得」や「重篤な副作用の出現」が新たな問題になっている。また「希少がんセンター」によると、薬物療法については40年近く進歩がなく、海外では11年以来続々と新薬の開発がされているものの、国内では患者が少ないと考えられ新薬の開発や発売が後回しにされてきた。

   近大の研究チームは、論文の「今後の展開」のなかで、今回の研究で新規抗がん剤の候補化合物を発見したことを確認したうえ、そのことを目的に開発したシステムにより「副作用の少ない抗がん剤の候補化合物を取得できることが実証された」と指摘。「本システムにより、さらなる抗がん剤候補化合物の探索が可能であると考えられる」としている。

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