2024年 4月 25日 (木)

制汗、冷却、虫よけ...スプレー缶増える夏、使用と処理に注意忘れず

噴射剤、かつて不燃フロンが可燃性ガスに

   スプレー缶の製品では、その内容物を放出するための噴射剤として、かつてはフロンガスなどの不燃性ガスが使われていたが、現在では、地球温暖化を防ぐオゾン層保護のため液化石油ガスなどの可燃性ガスが使用されている。

   これから季節が進み、夏のレジャーシーズンには、バーベキューや花火、あるいはキャンプファイヤーなど、火を身近に使う機会も増える。バーベキューで使うカセットこんろのボンベのほか、近年は、こうした場を快適に過ごすための虫よけスプレーや制汗スプレーも多彩で、レジャーの周りは危険がいっぱいともいえる。ボンベの後始末やスプレー製品の使用には厳重な注意が必要だ。

   また「火の近く」ではないが、レジャーのお伴にと携行した虫よけスプレーや制汗スプレーを、長時間駐車する車内に放置することも危険だ。

   多彩な技術系事業を展開している米ハネウェルの日本法人、ハネウェルジャパンが17年5月15日に発表した、エアゾールスプレーに対する安全性への認識と利用状況についての調査結果によると、86.9%の回答者がエアゾールスプレーを購入する際に最も重視するポイントとして「安全性」を選択しており、安全性として「火事」(63.1%)が最も気になる問題だった。調査は、20歳から59歳までの800人に対して16年12月28日から17年1月5日までの間に行われた。

   日本エアゾール協会では14年10月に「冷却スプレー等の安全性向上のための自主基準」を定めて、業界として事故を防ぐよう努めている。そのための表示などにも「注意」が明示されるようになっているので、使用の際には確認を忘れないよう。

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