2024年 5月 8日 (水)

老化・病気のカギを握るテロメア ヨガとジョギングが健康長寿にいい理由

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「夫婦仲良く、周囲の人と良好な付き合い」が大事

   テロメラーゼは体の中で自然に増やす方法がいいという。博士が推奨したのは、「筋トレよりもジョギングなどの軽い有酸素運動を週に3回程度」「野菜や海藻を中心とした食生活」「1日7時間以上の睡眠」、そして「パートナーや周囲の人との良好な付き合い」という極めて当たり前の生活習慣だ。

   一方、もっと積極的にテロメアを伸ばす方法の研究が米国で進んでいる。その中でも最も広く行なわれているのがめい想(ヨガやマインドフルネス)だ。番組では、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のヘレン・ラブレツキー教授が開いているヨガ教室を紹介した。

ラブレツキー教授「マントラ(ヨガの呪文)を唱えながら指先を動かし、頭の中に光がさし込むような光景を思い浮かべます。これを40代以上の女性たちに毎日12分、2か月にわたって続けてもらいました。すると、劇的な効果が上がりました」

   ヨガ教室の実験に参加した1人、カタリナ・グロードさん(61)は、20年近く認知症やうつを患う両親の介護を続け、心身ともに疲弊していた。動悸(どうき)が本当にひどく、おさまらず、夜中に目が覚めて息を吸うのすら苦しいときがあったという。しかし、めい想を2か月間続けたところ、動悸がすっかり収まり、夜もぐっすり眠れるようになった。カタリナさんら実験の参加者23人のテロメラーゼの量は、何と平均で43%も増加した。ラブレツキー教授にとっても想定を超える結果だった。

ラブレツキー教授「まったく未知のことで、とても意外でした。ストレスを受けると交感神経が働き、体の緊張が高まります。逆に、リラックスさせる副交感神経の働きは低下します。めい想によって、2つの神経のバランスがよくなり、テロメアによい影響を与えたと考えられます。めい想は、4秒間かけて息を吸い、4秒間かけてはき出します。この呼吸をしながら、花、ろうそく、夕日などを見つめます。1日10分から始めるといいでしょう」
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