2024年 4月 27日 (土)

捨てないで!消えゆくビーズバッグ 「もはや貴重な文化財」

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   レトロなイメージのあるビーズバッグが、ここに来て注目を浴びている。

   きっかけは、2017年5月28日、ツイッターに投稿された、「昭和に流行ったビーズバッグ。持っている人は捨てちゃダメだよ。いらないと思ったら誰かに譲って。(中略)作る人がもういない。最早消えるのみだから」というつぶやきだ。今となってはタンスの奥に眠っていそうなビーズバッグは、そんなに貴重なものなのか。J-CASTニュースは専門家に話を聞いてみた。

  • ツイッターに投稿されているビーズバッグ
    ツイッターに投稿されているビーズバッグ
  • ツイッターに投稿されているビーズバッグ

「危うく捨てるところだった」

   このツイートは、30日13時段階で6万1000件以上リツイートされ、別のユーザーが投稿した、「国立民族学博物館の池谷和信先生が『捨てるなら、みんぱくに送ってください! 僕らが保管します。もはや貴重な文化財なんです』とおっしゃっていました」といった趣旨のツイートも拡散。

   ツイッター上では、

「このビーズバッグは祖母から母に、母から私にと受け継ぎました。ツイートを拝見し、これまで以上に大事にしていこうと思いました。ありがとうございました」
「押入れを探せばビーズバッグがいくつもあるはずです。当時、そこのおばちゃんからよくもらってたので。ありふれたものでありがたみを全く感じていませんでしたが、今となっては大変貴重なものですね。大切にします」
「親から押しつけられたビーズバッグ危うく捨てるところだった」
「最高に可愛いビーズバッグ持ってるから自慢させて」

など、写真付きでマイ・ビーズバッグを紹介するツイートも多く、熱はさらに加速している。

   調べてみると、現在、日本製のビーズバッグを製造できるのは、平田袋物工芸(東京都台東区)などごくわずかのようだ。この状況を見ると「消えゆくのみ」というつぶやきも「おどし」ではないことがわかる。

   一時はトレンドワード入りまでした「ビーズバッグ」は、どれほど貴重なのか――。2017年6月6日まで、「開館40周年記念特別展『ビーズ―つなぐ・かざる・みせる』」で、ビーズバッグを展示中の「国立民族学博物館」(大阪府吹田市)、人類文明誌研究部、池谷和信教授に話を聞いた。

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