2024年 5月 5日 (日)

大気汚染、パリは北京よりひどいのか パリ在住女性、仏政府を訴える

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車と薪ストーブが汚染の主な原因

   深刻な大気汚染の原因について、EEAは大きくふたつの理由を挙げている。ひとつめは大都市の交通量だ。パリやロンドンは名指しで「交通渋滞が慢性的に発生し、幹線道路沿いでは汚染物質である二酸化窒素やPM2.5が排出されている」と指摘。ディーゼルエンジン車が普及していることも汚染要因とされている。こうした指摘を受けてか、BBCの報道によるとフランス政府はパリ市内でいくつかの道路を歩行者専用にする、排気ガスの汚染物質排出量認定制度を設け、基準を満たさない場合は罰金対象となるなどの対策を発表しているようだ。

   ふたつ目は、東欧や北欧では薪ストーブを主要な暖房器具として利用している家庭が多いということ。欧州全体で発生するPM2.5のうち半分以上が薪ストーブ由来と指摘している。

   日本でもPM2.5を含む汚染物質の環境基準値が定められており、全国700か所で濃度を常時監視した速報値が、各自治体の大気汚染情報ページなどで確認できる。基準値より高い数値が確認されている日は外出を控えるなどの対策を取るといいだろう。

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