2024年 5月 3日 (金)

「米国の食事」といえば「体に悪い」 どっこい鉄分は最優等生だった

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野菜や海藻の鉄分は体に吸収されにくい

   次に番組スタッフが、米国のスーパーで食材をチェック。シリアルの棚には数多くの種類が並ぶ。商品によって割合は異なるが、どれも鉄分が豊富に含まれていた。

   シリアルだけではない。食パンやフランスパン、ピザ、さらにはファストフードの代名詞といえるハンバーガーやホットドックにまで、鉄分が入っている。ここまで徹底しているのは、米国の歴史が関係している。1940年代に米国民の栄養状態が悪化し、当時のフランクリン・ルーズベルト大統領が状況改善のために着目したのが鉄分を主とする栄養素だった。主食のパンの原料に使われる小麦粉に鉄分を入れることを法律で義務化したのだ。なお日本では、食品への鉄分の添加は義務付けられていない。

   鉄分には、こんな「落とし穴」もある。ホウレンソウやひじき、切り干し大根、小松菜といった野菜や海藻に多く含まれているのだが、実はこうした鉄分は体に吸収されにくい「非ヘム鉄」だ。しかも、日本人が食事から摂取する鉄の85%は非ヘム鉄だという。

   一方で牛肉やマグロの赤身、鶏や豚のレバーなど動物や魚に含まれる鉄分は「ヘム鉄」と呼ばれ、体に吸収されやすい。こと鉄分の摂取については「肉食系」の方がよさそうだ。

   さらに食材以外からの摂取法もある。番組が勧めたのは、鉄器や鉄のフライパンといった調理器具の使用だ。これらでみそ汁や焼きそばをつくったところ、鉄でない器具で作ったものと比べて鉄分の量が多かった。

   体に必要な成分ではあるが、過剰摂取は体に悪影響を及ぼす恐れがあるので気をつけたい。

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