代謝は上がるが「ほとんど意味がないレベル」
では、職員が言うように、入浴に「アルコールが飛ぶ」効果はあったのか。大阪府内科医会副会長で、泉岡医院(大阪市都島区)の泉岡利於(いずおか・としお)院長は、入浴することで
「体温が上がるので、(肝臓がアルコールを分解する)代謝を上げる効果はある」
としながらも、
「飲酒後は脱水症状が起きやすい上、血管が広がって血圧が下がりやすい。転倒事故のリスクもあり、飲酒後の入浴は危険でおすすめできない」
と話す。ただ、入浴で代謝が上がったとしても、それは酒酔い運転にならないレベルにするためには「ほとんど意味がないレベル」だと釘を刺した。