2024年 4月 26日 (金)

小麦色に焼けた肌は健康的? 実際には皮膚が損傷した証拠

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ビタミンDのために紫外線は必要か

   紫外線を浴びることでビタミンDが合成されるというメリットもある。日焼け防止によってビタミンDは不足しないのか。皮膚科学会は、

「敢えて日光を浴びなくても日常生活で知らず知らずに浴びてしまう程度の紫外線で(ビタミンDは)十分賄われ、食物からも摂取できますのでまず不足することはありません」

としているが、「日本人の食事摂取基準」などを見ると1日の必要量10~25マイクログラムを食事で確実に摂れている人は少ないようだ。ある程度の日光は必要にも思える。

   環境省の「紫外線 環境保健マニュアル2015」では「何分日光浴をすればいいのか、はよくある質問」としつつ、個々人の状態や環境などの諸条件によって左右されるので一律に時間を決めることはできないと解説。地域や季節、時刻などで判断することが必要との前提つきで、1日に必要なビタミンDの半分(10マイクログラムと仮定)を産生するのに必要な時間は、

「標準的な日本人が、皮膚の25%(概ね、両腕と顔に相当)を日焼け止めをせずに露出して、東京都心で8月1日の昼ごろ、 雲が少しある晴れた日に外出するとして3分間」

とし、同様に1月1日の昼ごろ外出すると約50分と推算している。少なくともこれからの季節、ビタミンDのために長時間散歩をする必要はなさそうだ。

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