2024年 4月 26日 (金)

SIMフリー市場は日本で拡大加速 ファーウェイ・ジャパン幹部が需要見通し

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ウェアラブルは健康機能に重点

――モバイルのデジタル機器で近年開発されたものに、ウェアラブル端末があります。日本では、ウェアラブルは話題性こそ高いものの、市場は今ひとつ伸び悩んでいるようです。この点をどう分析していますか。

 その通りです。日本市場では盛り上がりに欠けているのが現状です。実際に購入して使う人が、なかなか増えません。メーカーは凝ったデザインや機能性を追求して商品を開発しているようですが、最終的には顧客のニーズからかけ離れていると思うのです。ただ、可能性がないわけではありません。
ファーウェイのウェアラブル端末は、通信機能よりも健康管理機能に重点を置いて開発を進めています。例えば腕時計型の端末「HUAWEI FIT」には、睡眠をモニタリングする「HUAWEI TruSleep」という機能を搭載しました。これは米ハーバードメディカルスクールCDBセンターの睡眠試験認証を取得しており、入眠、目が覚めた時間、浅い眠りや深い眠り、レム睡眠といった睡眠の構造図を利用者に示し、睡眠の質を評価します。この機能を軸に、ヘルスケアの面でユーザーのニーズは何かを探っていきます。

――健康機能に加えて注目している点はありますか。

 ウェアラブル端末は、腕時計型やメガネ型、指輪型といろいろ出ましたが、どれも苦戦しているのが現実です。ただ中国では最近、興味深い兆候が出ています。当社の腕時計型端末の販売が好調なのですが、健康機能ではなく支払いに活用されているのです。
日本の電子決済は、カードに現金をチャージして支払い時にカードリーダーにタッチする「接触型」。スマホでも同様の機能を内蔵する必要があり、店舗側はカードリーダーを備えねばならず経費がかかります。一方中国ではモバイル決済が急速に普及していますが、日本と違って「非接触型」です。店や自動販売機はじめ、あらゆるところでQRコードが表示されており、スマホに入れた電子決済サービスのアプリを通してQRコードを読み込めば支払いが完了します。こうした場面に、当社の腕時計型端末が活用されているのです。私も、中国にいるときは財布を持ち歩かなくなりました(笑)。
もちろん日本が中国と同じようになるとは限りませんが、条件次第では日本でもウェアラブル端末市場が大きく成長する可能性はあると思います。

●プロフィル
呉波(ご・は):ファーウェイ・ジャパン デバイス・プレジデント。中国出身。2003年ファーウェイ入社後、世界各地で製品統括・営業統括を担当。2011年より現職。

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