「希望の党」の代表を務める小池百合子・東京都知事が、東京都内のホテルで会見を行い、衆院選に向けた公約を発表した。その公約の中にある「花粉症ゼロ」が、ネット上で話題を集めている。「原発ゼロ」など「12のゼロ」の中の1項目小池都知事は2017年10月6日午前に会見を行い、10日公示・22日投開票の衆院選に向けた「希望の党」の公約を発表した。大きく「消費税増税凍結」「原発ゼロへ」「憲法改正」の「三本柱」について言及したのち、「『希望への道』しるべ」と題し、「12のゼロ」を目指すとした。「12のゼロ」は、「三本柱」にもある「原発ゼロ」をはじめとして、「待機児童ゼロ」「受動喫煙ゼロ」など12項目。その10項目目に「花粉症ゼロ」なる公約が上げられていた。小池都知事はこれについて、「とても身近な課題」としたうえで、「まず林や森などの問題から、根源的な問題から、様々な医療、医薬品などの開発なども含めて、花粉症ゼロというとても身近な課題、これについても取り上げてまいります」と述べていた。東京都は「東京都花粉症対策本部」を設置ツイッター上では6日、公約の発表に関する報道を受けて、「花粉症ゼロはまじでやってほしい」と実現を切望する声も見られた。一方で、「公約の意味分かってんのかな?」「言うのは簡単だからな。実行できるとはとても思えん」「とりあえず思いつくままに並べてるだけの印象」と批判的な意見も見られた。また、米山隆一・新潟県知事も6日、自身のツイッターで、「『花粉症ゼロ』を実現すべく、挙げて杉の伐採と草むしりに邁進されるという理解で宜しいのでしょうか?なんだかえらく喜劇的だと思うのですが...」と指摘した。一部には、あえて虚構のニュースをネット配信する「虚構新聞」の記事だと思った人もいたようで、「虚構新聞(の記事)かと思ったわ」といった声も上がった。他にも、具体的な方法に言及する声も見られ、「杉、檜を伐採するつもり?あと雑草も野焼きするんか?」といったものもあった。東京都では2005年11月9日、「東京都花粉症対策本部」を設置しており、「花粉の少ない森づくり」と題して、多摩地域の成熟したスギなどの木々を伐採し、その上で花粉の少ないものを植栽するなどして花粉症対策を行っている。
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