2019年 9月 21日 (土)

クモやヘビを怖がるのは遺伝だった 赤ちゃんの「恐怖実験」でわかる人類進化

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赤ちゃんの瞳孔は恐怖で大きく広がった

   研究チームは、写真のように同じサイズ、同じ色の花や魚と、クモやヘビの画像を次々に赤ちゃんに見せて反応を調べた。赤ちゃんの反応は、(1)対象を注視する時間(2)瞳孔の開き具合を特殊な機器で測定した。

   赤ちゃんにとって、クモやヘビ、そして花や魚は初めて見る物だ。それなのに、まず花を見せた後、同じ大きさ・同じ色のクモの画像を見せると、瞳孔が大きく拡張した(写真のグラフ参照)。同じ明るさの条件のもとで、急に瞳孔が開くのは大きなストレスを受けた証拠だ。また、注視する時間も長くなった。これは、クモに恐怖や不安を抱き、強く注目して見ていることを示している。同じ大きさ・色の魚とヘビを比べた実験でも同じ結果だった。乳児でさえ、クモやヘビを見ると危険を察知するストレス反応を起こすことが確認された。

   この結果について、ホーヘル教授はこう語っている。

「ヘビやクモへの恐怖は、人間が進化の過程で身につけた防衛反応だと結論付けることができました。数百万年前の霊長類の時代に木の上で暮らしていた時、ヘビや毒グモは脅威だったに違いありません。素早く見つけて素早く逃げる反応が必要だったのです。ほかの研究では、たとえば熊やライオンなど、もっと危険な動物の画像を乳児に見せても、ヘビやクモほどの恐怖反応を示しません。これは、ヘビやクモと共存し脅威だった期間が、熊やライオンよりずっと長かったからだと思われます」
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