2024年 5月 4日 (土)

貴ノ岩「頭蓋底骨折」気づかなかったか けがから入院まで11日かかったわけ

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転倒事故から半年たって「頭蓋骨骨折です」

   頭蓋骨骨折に本人が気づかない――。意外な気もするが、J-CASTヘルスケア編集部にも似たような経験をした記者がいる。今から30年ほど前、オートバイを運転中に転倒する自損事故を起こした。ヘルメットをかぶっており、幸いすり傷程度だったので、そのまま帰宅したという。医師の診察を受けることもなかった。

   ところが事故から半年後、「どうも頭痛がひどく、重い感じ」が気になり、医師のもとを訪れた。頭部エックス線写真を撮った結果、診断は「頭蓋骨にひびが入っています」。線状骨折だった。頭痛を止めるための薬は処方されたが、ひび自体は経過観察、つまり手術など積極的に治療することはなく、自然に治るのを待つしかないとの話だった。その後頭痛は治まり、今も元気だ。

   貴ノ岩の頭蓋底骨折とは状況や負傷部位が違うが、先述の新村医師が指摘したように、貴ノ岩も仮に最初は症状が軽かったら気づかなかったかもしれない。髄液漏についても、透明な液体で耳や鼻から漏れるので鼻水と勘違いされるケースもあるという。

   ただし、頭部のけがだけに非常に心配だ。相撲を続ける以上は頭からぶつかることは避けられず、症状によっては力士生命にかかわる懸念もある。

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