2024年 4月 27日 (土)

ボクシング王者の強さはズバリ「目」 子どもにも「ビジョントレーニング」を

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村田選手にトレーニングの意味を説明

   ――村田諒太選手が2年前から、ビジョントレーニングを続けています。飯田さんはどのような指導を?

飯田 村田選手は、トレーニングのメニューについて「なぜ必要か」をしっかり考えます。実は私も現役時代、村田選手のようにトレーニングの意味を消化して取り組んでいたので、似たタイプですね。そこで私は、ビジョントレーニングを取り入れて世界王者となった経験に基づいて、村田選手が持つ疑問に答え、「地味だけど続けることが大切」という話をしました。あるトレーニングについて「ボクシングでこういうシーンがあるよね」と意義を説明し、納得してもらえるように努めています。

   ――2015年には「日本視覚能力トレーニング協会」を立ち上げました。活動の目標は。

飯田 ビジョントレーニングの普及です。アスリートだけではなく子どもや一般の人にも広めたい。

   近年はパソコンやスマートフォンを利用する人が多く、視覚能力が落ちています。集中力が切れて気が散りやすいと感じている人もいるのではないでしょうか。 例えば外で10分程度キャッチボールをすれば、速い球の動きに視線を動かしたり、球が遠くに飛んで行ったらくるっと振り向いたり、時には空や雲の動きに目を移すこともあるでしょう。こうした機会が減り、ひとつの画面を見続ける時間が増える生活になると、目の「遠近の力」をどんどん使わなくなってしまいます。

   見る力は、トレーニングで強化できます。今まで「もうトシだから」と諦めていた高齢者の方が、見えやすくなることで生活の質の向上につながるようになればと望んでいます。

●プロフィル
飯田覚士(いいだ・さとし)
1997年、WBA世界スーパーフライ級チャンピオンとなり、2度防衛後99年に引退。2004年、ビジョントレーニングを指導するジム「飯田覚士ボクシング塾 ボックスファイ」を開設。15年に「一般社団法人日本視覚能力トレーニング協会」を設立し、全国各地での講演活動などを通してビジョントレーニングの普及に努めている。

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