2024年 3月 28日 (木)

認知症の最大の原因、実は「耳」にあった 聴力低下が脳に及ぼす影響とは

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【ガッテン!】(NHK総合)2017年12月6日放送
「認知症を防ぐカギ!あなたの"聴力"総チェック!」

   健康に長生きするために是非とも防ぎたいのが認知症だ。2017年7月、世界的な医学誌「ランセット」に、認知症の35%は生活習慣次第で予防できると記載された。

   喫煙、肥満、高血圧などが認知症の原因となりうるが、最も認知症につながりやすい要因は、実は「耳」だった。

適度な運動が耳の健康にもつながる

   耳にはうずまき状の「蝸牛(かぎゅう)」という器官があり、内部には毛の生えた細胞「有毛細胞」がある。

   毛はうずまきの外側から高い音、内側に向かうにつれ低い音に反応し、音の情報を電気信号に変えて脳に送る。片耳だけで1万5000~2万個の有毛細胞がある。

   重要な毛だが、一度抜けると二度と生えず、耳の入口に近い高音担当の毛ほどダメージを受けやすい弱点を持つ。

   毛が抜ける主な理由は「体質」と「騒音」だ。髪の毛同様、歳とともに徐々に抜けてしまう人がいるほか、ヘッドホンから流れる大きな音や車の騒音などを何年も聞き続けると抜けやすくなる。若者の難聴が増えている米国では、ヘッドホンなどで60分以上音楽を聞かない、ボリュームを最大音量の60%より大きくしない「60:60セオリー」という言葉が使われている。

   国際医療福祉大学三田病院 聴覚・人工内耳センター長の岩崎聡氏によると、母音は低めの音、子音は高めの音という傾向がある。例えば「ペンチ」という単語が、外側の毛が抜けていると、「天地(てんち)」「ベンチ」などと聞き間違えてしまう。母音の「え」は聞き取れるが、子音の「P」が聞き取れなくなるのだ。

   蝸牛の血管はとても細く、血管の一部が傷付くと周辺の毛が抜けてしまう。耳の血流を保つためにも、適度な運動が重要だ。

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