2024年 4月 24日 (水)

ビットコイン40%減、仮想通貨軒並み急落 テレビで「億り人」特集した翌日に

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   仮想通貨の取引価格が、1日で急落した。代表的な通貨「ビットコイン」取引大手のビットフライヤーのチャートを見ると、2018年1月16日朝には1ビットコイン169万円ほどで取引されていたが、同日17時ごろから値を下げ始め、翌17日朝に一時103万円まで落ち込んだ。

   おりしも前日の15日に放送された「報道ステーション」(テレビ朝日系)では、ビットコインで大儲けした投資家の話題が紹介されたばかり。仮想通貨の「怖さ」が浮き彫りとなった。

  • ビットコイン含む多くの仮想通貨が急落(写真はイメージ)
    ビットコイン含む多くの仮想通貨が急落(写真はイメージ)
  • ビットコイン含む多くの仮想通貨が急落(写真はイメージ)

下落幅2ケタの仮想通貨が続出

「何もしなくても、勝手に増えていく」

   東京・渋谷のバーで報道ステーションの取材を受けた、ビットコインの男性投資家のひと言だ。50万円でビットコインの取引を始めたところ、あれよあれよと価格が上昇し、放送時では2億5000万円ほどになっていると明かした。仮想通貨で1億円以上を手にした人は「億り人」と呼ばれるそうだ。男性と同席していた女性投資家は、「今年はがんばって億り人になりたい」と笑った。

   世の億り人たちも、1月16日の相場の動きには心を乱されたかもしれない。ビットフライヤーのチャートによれば、一時的とはいえ1日で1ビットコインが169万円から103万円と、40%も下落した計算となる。18日17時には同130万円台まで持ち直した。

   ほかの仮想通貨も、軒並み下落した。ランキングチャート「CoinGecko」を見ると、18日17時現在で「リップル」が20%減、「モナコイン」21%減、「モネロ」16%減といった具合だ。いずれも一時と比べて回復傾向にある。

   16日夜から17日朝にかけて、インターネット掲示板「5ちゃんねる」ではビットコイン急落に対する嘆きが続々と書き込まれた。「ビットコインバブル弾けたんよ」「底が全く見えない」「今日はショックで仕事手つけられそうにないわ」――。ツイッターでは、仮想通貨が急落しているチャートの画像を投稿する人や、ビットフライヤーの「ビットコインFX」で価格の急変を防ぐため取引を一時中断する「サーキットブレーカー」が4度発動されたとの書き込みもあった。

   仮想通貨に投資しているブロガーのイケダハヤトさんは、「24時間で資産が4,200万減ったので仮想通貨引退します」と題したブログを公開。もっともイケダさんはその後、「仮想通貨が面白いのはこれからですよ!」ともツイートしており、本気で引退するわけではなさそうだ。

取引所閉鎖で93%下落の仮想通貨も

   ビットコインの値動きは、2017年12月半ば以降は波乱含みだ。ビットフライヤーでは、12月17日に1ビットコイン220万円台だったが、22日から23日にかけて同140万円台まで急落。その後も乱高下といえる展開で、18年1月8日に同200万円台を回復したものの以降は徐々に値を下げていた。そして16日からの急落で、1か月で半値近くまで落ち込んだことになる。

   仮想通貨は現在1000種類以上あるとされ、最近では歌手のGACKTさんをはじめ、有名人が参入するケースもある。取引の9割を占めていた中国の投資家が、政府による中国国内の取引所閉鎖や取引そのものの制限への動きにより撤退し、代わって今日では日本人投資家が「主役」になっていると1月15日の報道ステーションは伝えた。

   一方で今回のような暴落は今後も起こり得る。加えてこんなリスクも考えられる。仮想通貨「BCC」を発行するビットコネクトは1月16日、貸付業務の停止とBCC取引所の5日以内の閉鎖をウェブサイト上で発表した。仮想通貨を保管する「ウォレット」機能の運用は継続し、通貨の引き出しも可能だとしている。ただし発表後にBCCの価格は急落。CoinGeckoのチャートでは、この1日で1BCCが3万6000円から2500円と、実に93%の下落となった。

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