2024年 4月 20日 (土)

ASKA紹介の突発性難聴「対処法」は危険 耳鼻科医「絶対にマネしてはいけない」

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耳鼻科医「何の効果もないでしょう」

   ASKAさんの突発性難聴に関する情報発信を受けて、ブログの読者からはコメント欄に、

「早速、突発性難聴で悩んでいる知人に教えました。ありがとうございます」
「私も最近耳が詰まって、聞こえが悪くなったので耳鼻科に行きました。ASKAさんの方法を試してみようかな」
「この先、私の周りで突発性難聴の人を見かけたら、絶対にこの方法を教えます」

といった投稿が相次ぐことに。一方で、ツイッターなどには、「鼓膜が破れる危険性があるのでは」などと、安易にマネすることは控えるよう注意を呼び掛ける投稿も出ている。

   実際のところ、ASKAさんが紹介した方法は医学的に見てどうなのか。J-CASTニュースは2月1日、耳鼻咽喉科「日本橋大河原クリニック」(東京・中央区)の大河原大次院長に見解を聞いた。

「非常に問題です。絶対にマネしてはいけません」

   取材の第一声でこう訴えた大河原氏。続けて、「(ASKAさんの方法は)骨を触っているだけで、突発性難聴には何の効果もないでしょう」と指摘する。

   そもそも大河原氏によれば、突発性難聴の治療で最も大切なのは、発症後1~2週間以内に適切な治療を受けること。「逆にいえば、その期間を過ぎてしまうと、難聴や耳鳴り、めまいなどの症状に一生悩まされる恐れが高まります」という。

   そのため、今回のASKAさんのブログについて大河原氏は、

「ご本人がやられる分には、個人の自由なので...。ですが、ブログで紹介された方法を信じ、適切な治療を受けるのが遅くなる患者が出る恐れがあります。そういう意味では問題があると言えるでしょう。繰り返しますが、皆さんマネはしないでください」

と強く訴えていた。

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