2018年 5月 24日 (木)

財務省、「職員自殺」についても答えず 野党ヒアリング直後に「佐川氏辞任」報道

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   財務省の森友学園をめぐる決裁文書が書き換えられたとされる問題では、財務省は2018年3月9日の説明でも実質「ゼロ回答」だった。そんな中で、売却取引に携わっていた財務省近畿財務局の男性職員が自殺したとみられることが明らかになり、野党側からは「こうやって1日1日(調査を)引き延ばすことで、こういったことが起こってはならない」などと批判が相次いだ。

   この日の野党のヒアリングでも、森友学園と価格交渉はしていないと答弁し続けていた佐川宣寿・前理財局長(現・国税庁長官)の答弁が「嘘だった」という指摘が出ていた。佐川氏の国税庁長官辞任の意向が報じられたのはヒアリング直後のこと。野党議員からは「とかげのしっぽ切り」との声があがり、さらに攻勢を強める構えだ。

  • 野党によるヒアリングの場で、財務省の富山一成理財局次長(手前右)は職員の自殺について「コメントできない」と繰り返した
    野党によるヒアリングの場で、財務省の富山一成理財局次長(手前右)は職員の自殺について「コメントできない」と繰り返した

遺書の有無や内容には「コメント控えたい」繰り返す

   この日の野党によるヒアリングで、前日からの調査の進捗を問われた財務省の富山一成(とみやま・かずなり)理財局次長は、

「何らかのご指摘のことが申し上げられればいいが、そこは調査をすると申し上げた。調査というものは途中経過で部分的に申し上げられるものではない。逆に言うと、そんなにいい加減な調査をしているわけではない」

と、引き続き事実上「ゼロ回答」。野党側からは憤りの声が相次いだ。

   ヒアリングの数時間前には、財務省近畿財務局の男性職員が3月7日に神戸市内の自宅で自殺したとみられることが報じられた。このことを希望の党の柚木道義衆院議員が

「こうやって1日1日引き延ばすことで、こういったことが起こってはならないと思う。一刻の猶予を争う問題。そうでないと命まで失われてしまう。現場で、池田統括審議官の下で働かれた方でしょ?そういう方が自ら命を絶つようなことが起こっている」

などと批判。富山氏は

「今の先生のご指摘は、本当に重く受け止めさせていただく」

と応じ、自殺の事実を否定しなかった。ただ、民進党の杉尾秀哉参院議員による(1)自殺の報告を受けた時期はいつか(2)遺書に関する情報を把握しているか(3)遺書について、近畿財務局から遺族に『口外しないでほしい』と伝えたのは本当か(4)遺書に文書書き換えに触れるくだりがあるというのは本当か、といった問いには

「コメントは控えたい」

と繰り返した。

文書タイトルだけで「佐川さんの証言が嘘だったことの証明だ」

   「価格交渉はない」などと答弁し続けてきた佐川氏をめぐる疑惑もくすぶった。自由党の森裕子参院議員は、毎日新聞が報じた文書の

「予定価格の決定(売払価格)及び相手方への価格通知について」

というタイトルについて、

「件名だけで、佐川さんの証言が嘘だったことの証明だ」

と非難した。この文書には

「今般、学園から早期に土地を買い受けたいとの要請を受けたため、(中略)本決議に予定価格の決定を行うと共に、学園に価格提示を行うものである」

とあり、富山氏は

「当然、近畿財務局側で価格を決めて、それを提示して、森友学園側がそれを受け入れれば契約が成立するというものだったので、ここに書かれていることはまさにルールにのっとったものだった」

と反論。ただ、立憲民主党の逢坂誠二衆院議員は

「予定価格を通知することは分かる。だが、なぜそのことが価格交渉をしてない証明になるのか」

として、佐川氏の答弁に改めて疑いの目を向けていた。

   佐川氏の辞任の意向が報じられたのはヒアリングの直後。ある議員は「富山さん、佐川さん辞めるってよ」と教えたりする一方で。別の議員からは

「とかげのしっぽ切り」
「もうやめようよ、こんなこと」

といった声があがっていた。

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