2024年 4月 18日 (木)

「ブギーポップ」アニメ、公式「沈黙」1か月 トラブル影響?KADOKAWAに聞くと...

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   2018年内の放送開始を予定しているテレビアニメ「ブギーポップは笑わない」の公式サイト、ツイッターが1か月近く更新を停止している。4月10日には、原作小説の新刊が発売されたが、それにも一切の反応を見せていないのだ。

   同作をめぐっては、原作のイラストを手掛けている緒方剛志氏がツイッターで、今回のアニメ化のプロセスについての不満を繰り返し訴え、物議を醸していた。それだけに、ファンの間では「情報が全然出てこない」「大丈夫なの...?」と心配する声も広がっている。

  • 「ブギーポップは笑わない」ティザービジュアル
    「ブギーポップは笑わない」ティザービジュアル
  • 「ブギーポップは笑わない」ティザービジュアル

原作イラスト緒方氏のツイートが波紋

   アニメ「ブギーポップ~」は、1998年に刊行された同名のライトノベルが原作。著書は上遠野(かどの)浩平さんで、緒方氏がイラストを担当している。

   現在もシリーズは続いており、18年4月10日には22巻目となる「ブギーポップ・ビューティフル パニックキュート帝王学」が発売されたばかり。今も根強い人気を誇る人気作で、刊行20周年を迎えるタイミングでのアニメ化は大きな話題を呼んだ。

   だが、原作イラストを担当する緒方氏が、アニメ化が発表された3月11日以降、ツイッターで繰り返し制作サイドへの不満を訴えたのだ。

   まず11日朝には、「僕は一ミリも仕事をさせていただいていない」と一言。また15日には、アニメの作画に言及したとみられる投稿で、「発表で初めて見た」「本気でクソムカつく」などと呟いていた。

   さらに22日未明には、ヒロインのビジュアルを掲載したアニメ公式ツイッターの投稿を引用する形で、「てめー誰だ。一回も見たこともない。家にコピー紙一枚、JPEG一枚来たこともない絵が公式とか言ってて笑う。笑わないのに」。その上で、

「こんなこと言ったら監督は辞めるんだってさ。めんどくせぇ」

と意味深な投稿も。続けて、「アニメ化はどうなるかはわかりませんが。僕はまぁスッキリしました」とも訴えていた。

   そのほか、緒方氏は今回のアニメ制作を担当するマッドハウス社の公式ツイッターに対しても、話し合いを求める内容のリプライ(返信)を15日に送っていた。しかし、制作会社側から反応はなかったようで、22日には再度「無視ということでよろしいですね?」とリプライしていた。

「結局アニメはどうなるの」?

   なお、アニメ「ブギーポップ~」公式サイトでは、「キャラクターデザイン」の欄に澤田英彦氏の名前がクレジットされている。緒方氏の名前は、「原作イラスト」という肩書で紹介されているだけだ。

   そのため、緒方氏の一連のツイートを受けてネット上では、「アニメの制作サイドが緒方氏への事前連絡を怠っていたのではないか」との憶測が広まった。実際、アニメ公式ツイッターの投稿には、

「緒方さんに何もなく進んでるのか、、、これは酷い」
「こんな不義理なアニメ作ったらダメでしょ」

といった批判的なリプライが相次ぎ、いわゆる炎上騒ぎとなっていた。

   こうした騒動が影響を与えたかは不明だが、アニメ公式サイトは3月10日のオープン時から一切の更新がなく、公式ツイッターも3月14日を最後に投稿がストップしている(どちらも4月11日19時時点)。

   このように、制作側からの音沙汰が一切ない状況について、アニメのファンからはツイッターやネット掲示板に、

「結局ブギーポップのアニメはどうなるの」
「原作最新作が発売されたのにツイッターすら反応しないとか不自然すぎる」
「ブギーポップのアニメ情報全然出てこないし、あれは僕たちが見た3月の淡い夢だったのでは」

といった心配の声が漏れている。

マッドハウス、KADOKAWAに問い合わせると

   はたして、「ブギーポップ~」のアニメ化はどうなるのか。J-CASTニュースが11日、アニメ制作会社のマッドハウスに取材したところ、担当者は「KADOKAWAさんに聞いてください」。

   そこで、KADOKAWAの広報担当者に対し、緒方氏のツイートを受けての対応や監督降板を示唆する投稿の事実確認などについて取材を依頼したが、

「アニメ『ブギーポップは笑わない』のお問合せにつきましては、公式からのご案内をお待ちいただきたく存じます。誠に申し訳ございませんが、何卒宜しくお願いいたします」

との返答だった。

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