家電メーカー・泉精器製作所(長野県松本市)が販売するシェーバーの擬人化キャラクター「松本イズミ」が2018年6月29日でツイッターアカウントの運用を終了すると21日のツイートで明かした。ツイッターが主な活動場所であったため、アカウントの終了と共に姿を消すことになるのか。一部マニアに人気松本イズミのアカウントは6月21日、「ワタシ、松本イズミは結婚のため、2018年6月29日をもってアカウントの運用を終了させていただきます」と報告。「至らないワタシでしたが、2013年4月より応援していただきました皆様には心から御礼申し上げます」と感謝のコメントを述べ、ウエディングドレス姿で男性と腕を組んでいるイラストが投稿された。松本イズミは、泉精器製作所が展開するシェーバーシリーズ「VIDAN」のPRキャラクターとして、2013年3月にツイッターアカウントを開設し、翌月からは公式サイトも開いた。シェーバーの擬人化キャラクターとあって、髪にはトリマー型のカチューシャ、胸の下に電源ボタン、腕にはLED充電ゲージを装着している。松本イズミがデザインされた「萌えシェーバー」の発売や14年から泉精器製作所が公式スポンサーになったJリーグ・松本山雅FCとのコラボレーション、さいとう・たかを氏の劇画作品「ゴルゴ13」とのタイアップ企画のプロデュースなど広報として幅広い活動を行ってきた。その人気も高く、インターネット上に「松本イズミ友の会」なるものが登場。企業の公式ツイッターアカウントなどを対象にした「公式中の人総選挙2016」ではキャラの部で1位を獲得した。また、松本市内のCD・DVDショップ「ライオン堂」には松本イズミデザインの自動販売機が設置され、その写真を撮るファンが後を絶たなかった。アカウント運用終了にファンからは労いのコメントが寄せられた。「5年の間、お疲れさまでした」「いつも楽しいツイートありがとうございました、どうぞお幸せに」「寂しいけど、どこにいてもイズミんの幸せを祈ってるよ...!!」これらのコメントに松本イズミは一つ一つ返事をしており、ファンと直接交流できるキャラクターであったことも人気を支えていた。今後の「松本イズミ」についてツイッターアカウント開設から5年の節目での突然の報告であるが、全てがなくなってしまうのか。J-CASTニュースは、2018年6月22日に泉精器製作所の広報担当で、松本イズミの監督役だった通称「M課長」に取材を行った。松本イズミの今後について聞くと、発信媒体がなくなってしまうが、社内含め親しまれてきたことを考慮して、「社内のマスコットキャラクターとして存続する」という。また、なくなってしまうのはツイッターのアカウントのみであるため、公式サイトの運用についても聞いたが、こちらは「コンテンツを減らした上で、ページは健在」と、現在とは形は変わるものの残るとのこと。また、泉精器製作所の電設工具萌えキャラである「松本いずみ」も同じく6月29日にツイッターアカウント運用を終了させる。
記事に戻る