速見コーチ、識者の評価は「正反対」 「嗚咽同情」池谷氏、一方溝口氏は「宮川切り捨ての印象」

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「速水コーチのブレが見て取れます」

   協会が速見氏への処分を発表したのは15日。その後、同氏の指導を受けてきた宮川選手が29日に会見を開き、暴力があったことは認めながら「処分内容は重すぎる」と軽減を求めるとともに、「引き続き指導を受けたい」と表明した。一方で、協会の塚原千恵子・女子強化本部長(71)が処分に関与していたことを指摘し、「権力を使った暴力。パワハラだと思う」と告発。宮川選手側と塚原氏側との対立構図が表面化している。

   速見氏に同情的だった池谷氏に対し、同時間帯に放送された「ひるおび!」(TBS系)に出演した溝口氏の見方は違った。「この文書が出されて2つの論点が出てきた」とし切り出し、速見氏についてまず、

「協会側になびくというか、宮川さんを切り捨てて、自分の保身に走ったような印象を持ちます」

と批判的な見解を示した。

   協会は30日に副会長の塚原光男氏・千恵子氏夫妻が不参加の会議を開き、第三者委員会を立ち上げて夫妻のパワハラの調査をすると発表している。そこで溝口氏はもう1点目として、

「第三者委員会で暴力を含めて調べるということで、改めて精査してもらえるから、『ここでは協会を敵にしない方がいいな』と、『協会と一緒に第三者委員会で協力した方が得策ではないか』と考えたか」

と推測した。

   その上で、

「でもなぜ今更、というのはある。速水コーチのブレが見て取れます」

と速見氏の姿勢に疑問を投げかけた。協会は、速見氏からの仮処分申し立ての通知を23日に受けたことを発表している。

   池谷氏と溝口氏の見解の相違は一部ネットユーザーも着目していた。ツイッターでは、

「バイキングでは速見コーチの取り下げ表明文を肯定的に扱ってたのか? ひるおびでは溝口教授が『コーチは保身に走ってる 卑怯だ 逃げだ』と頭ごなしに批判してたよ」
「速見さんの謝罪文、バイキングでは絶賛されてるけど、ひるおびでは批判されてたよ。宮川選手が戦おうとしてるのに速見さんは取り下げるの!?って。難しいね」

といった声があがった。

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