ロックミュージシャンの矢沢永吉さんのコンサートを巡って公式SNSアカウントが風変りな注意喚起を行った。その内容は「コンサートで聴衆がハッピーバースデーを合唱する、風船を飛ばさないで」といったものだ。一体なぜこのような注意喚起が行われたのだろうか。公演前日が誕生日矢沢さんは2018年9月15日の東京ドーム公演までコンサートツアー「STAYROCK」を開催している。東京ドーム公演の前日の14日は矢沢さん69歳の誕生日だ。事の発端はツアーの初日9月1日前後にファンが東京ドーム公演で矢沢さんの誕生日を祝うために「ハッピーバースデー」の歌を合唱しようというツイッターでの呼びかけだ。これが一部ファンの間に広がっていき、「どんどん広まって成功したらサイコーやろうな~」「素敵すぎる」など賛同のコメントが見られた。こうした呼びかけを目撃したと思われる「矢沢永吉公式サイト公式アカウント」は3日、次のように注意喚起した。「『STAYROCK』公演に於いてお客様が一斉にハッピーバースデーの合唱をしたり風船を飛ばす等の計画をSNS等で拡散している方がいらっしゃいますが、これらの行為は矢沢永吉のコンサート演出の妨げとなり周りのお客様の迷惑にもなりますので絶対におやめくださいますようお願い申し上げます」この投稿をきっかけに、合唱を呼び掛けた元の投稿は削除された。また、公式アカウントの注意喚起の投稿にも、「ただの自己満足」「ロックじゃないよな」とファンの計画に批判的なコメントが連なった。ファンへの呼びかけのはずが...公式アカウントによる注意喚起はあくまでコンサート参加者など矢沢さんのファンを対象に行われていたものであったが、思わぬ広がりを見せている。投稿があった3日にニュースサイト「ナリナリドットコム」が記事にすると、これを元にインターネット掲示板「2ちゃんねる」にスレッドが立ち、「アイドルファンかよw」といった反応があがっていた。更に、4日放送のTOKYOMXの情報番組「バラいろダンディ」でも取り上げられた。ランキング形式でニュースを紹介するコーナー「バラいろニュース7」の2位にランクイン。出演者であるタレントの内山信二さんは、サプライズの難しさや好き嫌いに触れつつ、「プランがあると思うんですよね、こういうライブにしたいとか、でそのサプライズによってライブが乱れちゃったりすることをすごく嫌がると思うんですよね」と注意に対して理解を示した。公式アカウントの注意喚起は9月15日の東京ドーム公演で実際に守られるのであろうか。(J-CASTニュース編集部 大山雄也)
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