2020年 10月 30日 (金)

中国製EV、急成長の影に潜む危機  相次ぐ電池自然発火は構造的

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   2018年9月2日発行の中国誌『財経』に、「際立つEV(電気自動車)の信用危機」と題する文章が発表された。文章の冒頭から「2016年には中国の新エネルギー車産業は急ピッチの成長を遂げ始めたが、2018年に至っては、その事情に変化が起きつつある」と述べられている。

   これは、消費者のEVの安全性に対する信頼と、動力電池企業の利潤獲得能力への信頼がいずれも減少していることを示している。

  • 中国ではEVの電池の発火事故が相次いでいる。写真は 北京にあるEV の充電設備
    中国ではEVの電池の発火事故が相次いでいる。写真は 北京にあるEV の充電設備
  • 中国ではEVの電池の発火事故が相次いでいる。写真は 北京にあるEV の充電設備

電池に混入する異物

   中国では2018年の7~8月だけでも、多くのEVの自然発火事故がネットで話題になった。

   7月初め、南京金竜で生産された純電気配達用自動車が北京の充電スタンドで自然発火。数日後、深?の充電スタンドでも純電気配達用自動車の発火事件が発生。

   7月末には、電気自動車が成都の威馬研究院園区内で発火。数日後、力帆650EVの路上発火事故が発生。さらに数日後、安凱客車が生産した純電気バスが銅陵市のトンネル内で自然発火、といった具合だ。

   ほとんどの事故が「EV電池の問題だ」と指摘されている。

   『財経』の取材に対し、あるベテランの動力電池技術者は、次のように指摘している。

「電池の自然発火が起きるとしたら、最も可能性がある問題は、バッテリーのセル内部素材の純度が足りず、異物が多すぎることに原因がある」

   製造・生産過程で異物がセルの内部に混入すると、充電の途中で異物が隔離幕を突き破り、それにより電池の局部ショートが起こり、自然発火する。

   これ以外にも現在の中国政府の政策による誘導のもと、各社が盲目的に高密度の電池を生産していることも、発火事件の多発と関係している。エネルギー密度が高い電池ほど異物に対する許容度は小さくなるからだ。

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