日本相撲協会の公式ツイッターが、元貴乃花親方の花田光司氏(46)を「職務怠慢」などと批判するネットニュース記事を、URL付でフォロワーらに紹介していた。ツイートはすでに削除されているものの、協会広報部がJ-CASTニュースの取材に投稿の事実を認めた。経緯は調査中という。Yahoo!で記事を「シェア」?相撲協会の公式ツイッター(@sumokyokai)は、33万人超のフォロワーを抱える人気アカウント(2018年10月10日現在)。力士たちの素顔を伝えるオフショット写真の投稿など、さまざまな角度から大相撲の魅力を発信している。そんな公式アカウントが、10月1日付けで相撲協会を退職したばかりの元貴乃花親方を批判するニュース記事を、何の前触れもなくいきなり紹介したのだ。日刊ゲンダイ(ウェブ版)が5日に配信した「貴乃花『職務怠慢』の実態 部下親方そっちのけで酒浸りの夜」という記事である。記事は「トンズラ退職貴乃花の仮面を剥ぐ」と題した連載の1つ。元貴乃花親方の理事時代の姿勢について、「ある親方」(原文ママ)の話などを元に「与えられた仕事すら、まともにやらなかった」などと批判する内容だ。6日朝の相撲協会のツイートには、Yahoo!ニュースに配信された記事へのURLが。投稿された文章のスタイルを見る限り、どうやらYahoo!の記事ページにある「シェアボタン」で、ツイッターへ記事を共有したらしい。なお、投稿からほどなくして、ゲンダイ記事を紹介したツイートは削除された。これが協会の「本音」?J-CASTニュースの取材に応じた協会広報部の担当者は10日夕、元貴乃花親方を批判するゲンダイ記事を公式ツイッターで紹介したことについて「事実です」と一言。ただ、投稿の経緯などについての質問には、「なぜああいうものが(ツイッターに)出たのかも含めて、詳細は調査中です」と話すのみだった。故意なのか不手際なのかは不明なものの、今回の相撲協会の投稿にツイッターでは「これが相撲協会の本音なんですね」といった声も漏れている。なお、相撲協会のSNS担当に取材したウェブメディア「COMPASS(コンパス)」の4月18日付け記事では、協会公式ツイッターの運用体制について、広報部の担当者ら「3人で運用しています」としていた。
記事に戻る