2019年 1月 22日 (火)

丸佳浩争奪戦 「圧倒的有利」巨人には大きなリスクも

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   広島の丸佳浩外野手が2018年11月7日、今季取得した国内FA権を行使することを表明した。丸外野手に対して特例として宣言残留を容認している広島は、4年17億円を提示したと見られるが、巨人、ロッテはこれを超える大型契約を用意しており、マネーゲームで広島を圧倒している。

   球団に正式にFA権行使の書類を提出した丸外野手は、「他球団の評価を聞いてみたい。宣言しての残留も認めてもらっている。いろいろ考えてこういう結論になった」と宣言残留を含ませながらも、他球団との交渉に意欲をのぞかせた。

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重視するのは年俸より「契約年数」

   広島が丸外野手にすでに提示しているとされるのは4年17億円の大型契約だ。しかも、これまで黒田博樹氏、新井貴浩氏にしか与えられなかった宣言残留の道を用意するなど、最大級の誠意を見せている。

   ただ、野球関係者によると、広島が提示する条件と丸外野手の希望がかけ離れていることから広島残留の可能性は低いという。関係者によれば、丸外野手が重視しているのは年俸よりも契約年数で、移籍してもより長くプレーできるチームを望んでいるという。

   これに加え、丸外野手は千葉県出身で、夫人も同じ千葉県出身ということもあり、在京球団に関心を寄せている。子供が来春に小学校にあがる関係から、長期的な目で生活環境を整えたいとの希望もあるようだ。

   在京球団で丸外野手の獲得へ動いているのは、巨人とロッテだ。巨人は6年25億円、ロッテは4年20億円を用意しているといわれる。丸外野手の地元球団でもあるロッテは、観客動員を期待しての大型契約となるが、巨人の資金力には及ばない。

   丸外野手の希望に応えれそうな球団は現時点で巨人しか見当たらず、巨人移籍が現実的な路線となりそうだ。

過去、FA移籍で1000本以上の安打は5人だけ

   潤沢な資金を武器に巨人が大きくリードする一方で、前出の野球関係者は、巨人が6年の大型契約を結べば、球団、丸外野手にとって大きなメリットはないと指摘する。

「長い年数の大型契約を結んだ選手は、どうしても気持ちに緩みが出てしまう。1年目、2年目で結果を出せなくても次があると。丸選手は努力でここまでのし上がってきた選手なので、心配はないとは思いますが、逆に怖いのが意気込みすぎてケガをすること。選手層の厚い巨人では、一度戦列を離れると、なかなか元のポジションに帰ることが出来ませんから。どちらにせよ、丸選手も球団もある程度覚悟しなければならないでしょう」

   過去、国内FA権を取得し、他球団に移籍した野手において、移籍先で1000本以上の安打を記録したのは、金本知憲氏(広島→阪神)、稲葉篤紀氏(ヤクルト→日本ハム)、谷繁元信氏(横浜→中日)、内川聖一氏(横浜→ソフトバンク)、和田一浩氏(西武→中日)の5人だけ。

   現在、29歳の丸外野手は選手として脂がのった時期にある。この日発表された守備のベストナインを選ぶ三井ゴールデン・グラブ賞では、6年連続6度目の受賞が決定。有効投票数276票のうち、外野手トップの230票を獲得しての受賞だった。

   丸外野手が他球団との交渉が解禁されるのは今月15日で、早くも巨人が交渉の一番乗りに名乗りを上げている。

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