2019年 1月 18日 (金)

広島・丸佳浩は、移籍かそれとも... 巨人とロッテの温度差に揺れる思い

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   広島からFA権を行使した丸佳浩外野手(29)の争奪戦が佳境を迎えている。獲得に名乗りを上げているロッテと2018年11月22日に、巨人とは24日に交渉。宣言残留を容認している広島とは、これより以前に交渉を済ませている丸外野手は、各球団と第2回目の交渉を行わない意向で、今週中にも所属球団が決まる見込みだ。

   3球団が提示したとされる条件を比較してみると、広島は4年総額17億円前後を用意。巨人は5年総額30億円を超える大型契約に加えて、原辰徳監督が現役時代に背負っていた背番号「8」を用意しているとされる。

   これに対抗してロッテは、球団史上まれに見る4年総額20億円規模の契約と、井口資仁監督の現役時代の背番号「6」を用意。さらに一部スポーツ紙の報道では引退後の「監督手形」の飛び道具を用意しているとされており、まさに球団を上げての総力戦の様相を呈している。

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6人の同級生が熱烈歓迎のロッテ

   ロッテは球団のみならず選手たちの受け入れ態勢も盤石である。ロッテには丸外野手の「同級生」が6人所属している。来季、選手会長を務める鈴木大地内野手をはじめ、高校時代、千葉県大会で丸外野手としのぎを削ってきた唐川侑己投手がいる。

   この日、契約更新を行った唐川投手は「(丸選手が)来ることになればチームにプラス。(千葉県出身で)地元だし、盛り上がると思う」ともろ手を挙げて歓迎。広島出身で同じ歳の井上晴哉内野手は「ロッテに来ることができたら仲良くしたいですし、一緒に頑張りたい」と共闘を誓うなど、歓迎ムードは高まっている。

   広島もまた、丸外野手の引き留めに全力を注いでいる。球団、選手の残留要望はもちろん、熱狂的なファンや地元企業からも残留の声が多く上がっている。広島という街が一体となって丸外野手の残留を願っている状況にある。

巨人移籍で不安視される丸外野手のメンタル

   一方の巨人は、交渉のテーブルに同席した原監督の熱烈ラブコールがメディアで取り上げられるが、選手からの声は聞こえてこない。決して丸外野手の入団を歓迎しないという意志表示ではないだろうが、ロッテ、広島とはあまりにも対照的で、周辺の熱量に圧倒的な差がある。

   巨人が提示しているとみられる契約は5年総額30億円以上で、少なくとも単年で6億以上の年俸となる。この数字は、生え抜きで球団トップの年俸を誇る菅野智之投手の2018年度の4億5000万円(金額は推定)を大幅に超える。野手でいえば、最高年俸の坂本勇人内野手の3億5000万円(金額は推定)の2倍近くの数字となる。

   常勝が義務付けられる球界の盟主、巨人においてFAで移籍した選手は「優勝請負人」とされ、それ相応の活躍が期待される。移籍以前同様の成績もしくは、キャリアハイが求められ、その重圧は計り知れない。人気球団ゆえ、私生活がメディアにさらされることもあり、常に緊張を強いられる環境に置かれる。

   過去、巨人はFAで落合博満氏、工藤公康氏、清原和博氏ら大物選手を獲得してきた。大型契約で巨人に移籍してきた選手の注目度は他球団と比較にならないほど高く、大物ゆえにチーム内での扱いも難しいという。清原氏が巨人に移籍した当時、キャッチボールをする相手がいなく、見かねた元木大介氏が相手を務めたというエピソードもある。

   巨人の球団関係者が不安視するのが、丸外野手のメンタル面だ。選手層の厚い外野で激しいレギュラー争いが繰り広げられることになるが、レギュラーが「確約」されている丸外野手は、チームを優勝に導くという大仕事が課される。6億円以上の年俸が、丸外野手の両肩に重圧となってのしかかる。

   丸外野手には来年、小学校にあがる子供がおり、進学問題も所属球団決定に大きく影響を及ぼすとみられる。丸夫妻はそろって千葉県出身で、丸外野手の実家が千葉にあるということもあり、将来的な生活環境を考慮すると在京の巨人、ロッテが優位に立つ。

   厳しい環境が予想される巨人にあえて身を投じるのか、それともアットホームな歓迎ムードいっぱいのロッテか。街を上げての残留を願う広島を選ぶのか。丸外野手の決断の日は近い。

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