2019年 1月 18日 (金)

巨人、FA人的補償でまたも投手放出か 「プロテクト外し」批判が消えないワケ

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   今オフのFA(フリーエージェント)の補強に伴う巨人の人的補償に注目が集まっている。巨人は西武から炭谷銀仁朗捕手(31)、広島からは丸佳浩外野手(29)を獲得し、西武、広島にそれぞれ12月12日までに人的補償の28人のプロテクトリストを提出。今後、西武、広島が金銭補償、もしくは人的補償プラス金銭補償のいずれかを選択し、巨人に補償を求めていくことになる。

   1993年にFA制度が導入されてから、これまで25人の選手が人的補償として他球団に移籍した。FAの歴史を物語るように、12球団中、FAの人的補償で他球団に移籍した選手が最も多いのが巨人の11人である。その第一号は、95年に河野博文氏の人的補償として日本ハムに移籍した川辺忠義氏で、巨人から初の人的補償選手であり、日本プロ野球界にとっても初のFAに伴う人的補償で移籍した選手だった。

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07年には43歳の工藤公康氏が巨人から横浜へ

   川辺氏をはじめとし、2017年の高木勇人投手(巨人→西武)に至るまで、これまで巨人が人的補償として送り出した11人のうち7人が投手である。12球団でトップクラスの選手層を誇り、中でも巨人の投手陣は実力者揃い。スター選手の集団だけに、出場の機会に恵まれない若手投手も多く、潜在能力を見込まれて人的補償選手に指名される選手もいる。

   その一方で、ベテラン投手が人的補償の対象となったケースもあった。2007年、当時の横浜(現DeNA)から巨人にFAで移籍した門倉健氏の人的補償として43歳の工藤公康氏が横浜に移籍。2006年シーズン、工藤氏は3勝2敗にとどまったが、横浜は215勝左腕の経験を評価して獲得に乗り出した。

   今回は西武、広島ともに投手陣が補強ポイントになっており、巨人に人的補償を求めるのならば投手を指名する可能性が高い。プロテクトの「当確」ライン上にいるとみられ、若手で即戦力としても期待が持てる投手として、桜井俊貴投手(25)、中川皓太投手(24)、戸根千明投手(26)、高木京介投手(29)らが候補に挙がる。

巨人の投手陣は他球団にとっては大きな魅力

   左投手の補強が課題となる広島が、左の中川、戸根、高木らをマークしている可能性もあり、西武もまた、菊池雄星投手のメジャー移籍を前提にすれば、左投手がほしいところ。このように西武と広島の補強ポイントを考慮すると、今回のFAも巨人からは投手が人的補償として移籍することになりそうだ。

   今回、巨人のFAの人的補償に伴うプロテクトについて、一部プロ野球ファンの間から「プロテクト外し」ではないかとの批判の声が根強く残っている。批判のやり玉に挙がった上原浩治投手(43)と巨人は、ルールの範囲内での行為で意図的な「プロテクト外し」はなかったと完全否定した。

   ルール上は何も問題がないとはいえ、事実上、プロテクト枠が1枠増えたとの見方がファンの間では現在でも多くを占める。FAの人的補償において、その歴史から見ても分かるように巨人の投手陣は他球団にとっては大きな魅力であり、当該球団にとっては貴重な1枠であるのは間違いないだろう。

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