2024年 4月 24日 (水)

自民・二階幹事長「小池支持」表明 都知事選まで1年半、早くも腹の探り合いが

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発言翌日にも「他に選択肢ありますか?」

   このように「発言撤回論」も自民内でささやかれる中、二階幹事長は発言翌日の5日にも会見で、「他に選択肢ありますか?」「今の知事に勝てる候補者を出しますか?」「自民党が候補者を立てて、党を挙げて大騒ぎしても勝てますか?」と、あらためて小池知事が立候補した場合に支持する考えを示した。

   小池知事当人は当然、二階発言を歓迎している。報道陣に対して5日、前日の二階発言について「ありがたく思っている」と語った。再選に向けての態度は明らかにしていない。小池氏は4日午後にも二階氏と会談しており、これまでも各種選挙で自民系候補の応援に出向いて二階幹事長に協力する姿勢を示すなど、自民党との関係改善に向けて「二階詣で」と評されるほど積極的に接触を図っている。2月19日には、就任後初となる政治資金パーティーを都内で開き、次期知事選への布石ではないか、との見方が広がっていた。

   また、知事選の日程前倒しについては、小池氏が当選した2016年7月の選挙戦の頃から話題となっていた。次期知事選が任期満了に伴う場合、20年夏の東京五輪の準備と重なるのが必然だからで、小池氏は当選前から「任期を3年半とすることによって混乱を避ける方法もある」などと語っていた。19年2月に入っても、たとえば日刊スポーツ記事(ウェブ版、15日)で「小池氏は大会準備と選挙戦の重複を避けるため、選挙日程の前倒しを含めた特例的な調整を模索しているとの見方もある」といった指摘が出ている。

   ただ、単純に小池知事が辞職して知事選を前倒ししても、再選すれば元の任期が適用されるため状況は変わらない。前倒しの実現には、再選後に新任期を適用できるような特例法を国会で成立させる必要があり、そのハードルは高い。

   二階幹事長の小池支持発言が今のタイミングで出たことと、知事選前倒し論との関係ははっきりしない。知事選への自民党(系)候補としては、鈴木大地スポーツ庁長官や橋本聖子参院議員会長、丸川珠代・元五輪相らの名前が取り沙汰されているほか、党総裁も務めた谷垣禎一・前幹事長(73)への待望論も複数のメディアに登場している。谷垣氏は、2016年に自転車事故で大けがをして政界を引退し、19年2月の自民党大会に車いすで登場してスピーチを行い注目を集めた。

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