2019年 10月 15日 (火)

名門の「凋落」と進む「プロ化」 男子マラソン界に何が起きているのか

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加速する選手のプロ化 そのメリットは?

   男子マラソンでは、かつては見られなかった事象が起こっている。それは選手のプロ化だ。日本記録保持者の大迫や、箱根駅伝で「山の神」として活躍した青学大出身の神野大地(25)=セルソース=が社会人チームを経てプロに転向。公務員ランナーの川内も、4月からプロランナーとして活動を開始する予定だ。注目すべきはこれらのプロランナーが結果を残しているという事実。今後、マラソンランナーのプロ化は加速していくとみられる。

   実業団ランナーと比べ、プロランナーは収入が安定せず、練習環境を自身で確保しなくてはならないなどのデメリットはあるものの、一方で実業団ランナーにはないメリットもある。最大のネックとされる駅伝に縛られることなく、自身の意志で自由にレースを選ぶことができる。埼玉県庁の職員でありながら、ある種、「プロ」と同じような環境に身を置いていた川内が、これまでの男子マラソンの常識をことごとく覆してきたことも、プロ化が進むひとつの要因となっているのではないだろうか。

   駅伝という大事なレースが年間スケジュールに組み込まれている実業団ランナーがマラソンレースに出場するのは、年間で2レース程度。これに比べ、川内は大小のレースを合わせると、年間で20レース近くこなすこともある。実業団関係者は当初、川内の取り組みに否定的な意見が多く見られたが、多くのレースをこなすことで日本一のタフさを誇る川内の走りは一定の評価があり、川内自身、MGC出場権を獲得したことでこれまでの取り組みが正しかったことを実証した。

   不況のあおりを受けて企業スポーツの衰退が叫ばれている。陸上界も例外ではなく、輝かしい実績を持つ日清食品陸上部が廃部の危機に瀕している。同陸上部では、MGCの出場権を持つ佐藤悠基(32)と村沢明伸(27)以外の選手に退部を勧告し、今春の入社が内定していた2選手の内定を取り消す事態に。実業団チームの衰退の中で着実に進む選手のプロ化。20年東京五輪代表がプロ選手で占められる可能性は否定できない。

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