2024年 5月 3日 (金)

因縁の解説者もイチロー引退を祝福 「予想」はずれて裸でNY疾走

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   マリナーズのイチロー外野手(45)の引退に世界中から労いの声が寄せられている。日本プロ野球の元同僚や、MLBの現役選手らがSNSを通じて日米球界のレジェンドにメッセージを送っている。

   そんな中、かつてイチローの「宿敵」とも言われた元MLB選手で野球解説者のロブ・ディブル氏(55)が2019年3月21日、自身のツイッターを更新し、イチローへ祝福のメッセージを送った。

  • ディブル氏のツイッターから
    ディブル氏のツイッターから
  • ディブル氏のツイッターから

「ニューヨークのタイムズ・スクエアを裸で走ってやる」

   イチローとディブル氏の因縁は2001年2月までさかのぼる。MLBのルーキーイヤーとなるイチローに対し、ディブル氏はイチローの実力、日本球界での実績に否定的な見解だった。日本の7年連続首位打者に「もしイチローが首位打者を獲ったら、ニューヨークのタイムズ・スクエアを裸で走ってやる」とメディアで公言。さらに「3割打てたら、それだけでも競泳用水着で同じことをする」と挑発した。

   ディブル氏が、イチローがMLBで活躍出来ない理由に挙げていたのが「体力」と「精神的重圧」である。当時、MLBの試合数は162試合で、日本はMLBよりも27試合少ない135試合だった。試合数の多さに加え、ディブル氏が指摘したのは試合間の移動距離だ。終盤に疲労から調子を崩し、一年を通しての活躍は無理だと指摘。また、周囲の首位打者への期待がイチローを潰すとも語っていた。

   日本人の野手がMLBで通用するのか。米メディアではイチローの実力に懐疑的な見方が多く、1998年までマリナーズに所属していたレジェンド、ランディ・ジョンソン氏(55)の背番号「51」を継承したことで、シアトルの地元ファンは当初、好意的ではなかったという。当時の様子をイチローは「最初の2001年のキャンプなんかは『日本に帰れ』としょっちゅう言われましたよ」と振り返っているが、その中でもディブル氏は「イチロー批判」の急先鋒だった。

「あなたの偉大なキャリアにおめでとう!」

   ルーキーイヤーとなった01年、打率350.をマークしたイチローは、首位打者をはじめ、新人王、盗塁王、ゴールドグラブ賞などのタイトルを獲得し、MVPに輝いた。シーズン終了後、ディブル氏は有言実行とばかりに寒空の下、タイムズ・スクエアを上半身裸姿で疾走。下半身はTバックのような水着を着用しており、臀部左部分にタトゥーシールとみられる「イチロー 五十一」の文言が。

   そんなディブル氏だが、イチロー引退の報を受け、自身のツイッターで「スズキイチローは今日の試合で引退するだろう!日本とMLBでの28年間!あなたの偉大なキャリアにおめでとう!」(原文は英語、編集部和訳)と投稿し、イチローのユニフォームの画像もアップされた。

   ちなみにディブル氏は、イチローが首位打者となった翌02年には「イチローが4割を打ったら、お尻丸出しのパンツで東京を走り回る」と、こりずに公言。さすがのイチローもついに4割をマークすることなくバットを置いたため、ディブル氏の東京疾走は実現に至っていない。

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