2019年 12月 12日 (木)

元稀勢の里、テレビ解説がキレッキレ! 引退から4か月、笑顔で的確分析

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   2019年の大相撲初場所(1月開催)で、現役を引退した元横綱・稀勢の里(現・荒磯親方)が5月19日、NHKスポーツ報道番組「サンデースポーツ2020」に出演、寡黙だった現役時代とは異なり、饒舌(じょうぜつ)な解説を披露した。

   まだ「断髪式」を行っていない荒磯親方は19日、チョンマゲ姿にスーツといういで立ちで同番組に登場。令和初となる場所「大相撲夏場所」(東京・両国国技館)中日(8日目)の模様を、流暢(りゅうちょう)かつ的確に分析した。

  • 2019年初場所で現役を引退した元横綱・稀勢の里(現・荒磯親方=日本相撲協会ホームページより)
    2019年初場所で現役を引退した元横綱・稀勢の里(現・荒磯親方=日本相撲協会ホームページより)

再休場の新大関・貴景勝へ「休むのも大関の使命」

   令和初となる場所は、横綱・白鵬が初日から休場、新大関となった貴景勝も右膝負傷で3勝3敗2休と振るわない。そんな中「番外」で活躍しているのが、荒磯親方だ。

   チョンマゲ姿で番組に出演した荒磯親方は、この日、小結・碧山に、わずか0.8秒で「はたき込み」に敗れた新大関・貴景勝に対し、

「(貴景勝は)いつもは下から行くんですけど、(碧山に)上から被さって行かれるのは(下半身の)影響があったと思います。腰が抜けている。これは、貴景勝の相撲ではない。右をかばうと、左に1.5倍ぐらいの負担がかかる。また別なけがにつながる...っていうことも、僕の場合はありましたから」

   また、同取組以降、再休場となった貴景勝に対して、

「(出続けたいという思いは)ものすごい、気持ちは分かります。でも、冷静な判断をするのも大関の使命」

と、22歳の新大関へ「休み」の大切さを説いた。

   さらに、先場所で負け越し、大関から陥落した栃ノ心に対してもひと言。栃ノ心は7勝1敗(中日現在)で、横綱・鶴竜らと優勝争いのトップを走っている。栃ノ心に何度も胸を出したことのある荒磯親方は、

「大関復帰どころか、(2度目の)優勝もありますよ。力はものすごいものがありますから」

と期待を寄せた。

相撲記者経験のある筆者もビックリ...な饒舌ぶり

   ところで、当時の稀勢の里関が関脇と小結を行ったり来たりしていたころ、筆者は、関取をよく取材していた。当時の師匠だった鳴戸親方(元横綱・隆の里=故人)の指導が厳しかったこともあり、朝稽古後の取材で部屋を訪れても「(状態は)ま、そっすね。毎日、一番、一番...」と判を押したようなコメントしか出てこなかった。

   そんな荒磯親方をTVで見て、あまりの饒舌さに「あ~。あの時は『横綱になる』という相当なプレッシャーがあったんだろうなぁ」と感じた。一方で、その重圧から解放された今、笑顔で話す親方には「やっと、本来の『萩原寛』(本名)に戻ったんだね」と、何とも言えない感慨を覚える。

(J-CASTニュース編集部 山田大介)

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