2019年 7月 21日 (日)

トヨタがパートナーに選んだスバル 生き残り賭け「量産EV」に挑む

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   トヨタ自動車が世界市場で電気自動車(EV)の普及を目指す新たな計画を打ち出した。

   まず2020年に中国で自社開発の量産EVを発売する。中国に続き、日本、インド、米国、欧州でもトヨタ・レクサス両ブランドで量産EVを導入し、「2020年代前半には、10車種以上をラインナップする」という。

  • トヨタが打ち出した量産EV構想(プレスリリースより)
    トヨタが打ち出した量産EV構想(プレスリリースより)

「今後はトヨタとの共同開発にシフトする」

   2019年6月7日の発表によれば、EV開発強化の一環として、他メーカーと共同開発を進める。具体的には中・大型乗用車向けの専用EVプラットフォーム(車台)とミディアムクラスのSUV・EVをSUBARU(スバル)と共同開発する。

   世界で本格的に発売するEVの量産モデルとして、(1)ミディアムセダン(2)ミディアムSUV(3)ミディアムクロスオーバー(4)ミディアムミニバン(5)ラージSUV(6)コンパクト――の六つを列挙。「それぞれ得意分野を持つパートナーと共同で六つのバリエーションを展開する」としている。

   このうち(1)と(2)はスバル、(6)はスズキ、ダイハツと共同開発するという。これまでスバルは独自にEV開発を進めてきたが、「今回の合意で今後はトヨタとの共同開発にシフトする」という。トヨタにはプリウスなどハイブリッドカーで培った電動化の技術があり、スバルにはレガシィやフォレスターなどで蓄積したAWD(全輪駆動)の技術がある。

   トヨタとスバルは「両社の持つ技術の強みを持ち寄ることで、EVならではの魅力ある商品づくりにチャレンジしていく」とコメント。共同開発したEVのSUVは両ブランドで販売する予定という。エンジンを持たないEVはモーターをフロントに置くかリヤに置くかによって前輪駆動と後輪駆動になり、フロントとリヤの両方に置けばAWDとなる。前後や左右のトルク配分なども自在にできる。

EV専用プラットフォームを共同開発

   トヨタは「フロントモーターとリヤモーターの組み合わせで複数のバリエーションを可能にするEVユニットを共同開発する」と説明している。両社で開発するEV専用プラットフォームは「CセグメントからDセグメントクラスのセダン、SUV等の複数車種への幅広い応用や効率的な派生車開発にも対応できるよう開発していく」というから、楽しみだ。

   しかし、トヨタとスバルは「EVの商品化には大容量電池が必要で、航続距離や充電インフラ敷設など、現時点で様々な課題が山積している」ともコメントしている。スバルとしては2005年にトヨタと資本提携して以来、両社が共有するEV専用プラットフォームの開発パートナーに選ばれたのは朗報と言っていい。トヨタとともにEV開発で生き残りをかけることになる。

   一方、トヨタは世界市場を目指す本格的な量産EVとは別に、「買い物など日常の近距離移動」に用いる超小型EVを日本で2020年に発売する計画も明らかにした。こちらは全長約2500ミリ、全幅約1300ミリの2人乗りで、最高時速60キロ、満充電の航続距離は約100キロ。軽自動車よりも小さく、近距離移動に特化したコミューターを目指している。

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