2019年 10月 19日 (土)

新社会人が「仕事のできる同期」に劣等感を抱いたら... 専門家にアドバイスを聞いてみた

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「同期が皆仕事できるから、仕事のできない私めちゃくちゃ浮いてるし...」
「どうやったら早く仕事できるようになるんだろう 同期よりも遅れている気しかない」
「できる同期がそばにいると劣等感でつらいよね」

   筆者は今春、新卒としてJ-CASTニュースに入った。働き始めてから約2カ月が経つ。新しい環境に慣れはじめた矢先、学生時代の友人から「同期の仕事が出来すぎて辛い」と打ち明けられた。その「同期」は、すでに先輩達と仲が良く、仕事のスピードも速いという。この友人のように、同じスタートラインに立っていたはずなのに、「私だけ遅れをとっている」と思う人もいるかもしれない。

   たしかにネット上には、同期に対して不安や劣等感を抱いた新社会人からの声がぽつぽつと上がっている。そこで、専門家に「できる同期」との付き合い方や、すでに不安や劣等感を抱いてしまった人へのアドバイスをきいた。

  • 同期に劣等感を抱いたら…(画像はイメージ)
    同期に劣等感を抱いたら…(画像はイメージ)

同期と違うのは「多様性」だけ

   新社会人は「仕事のできる同期」とどのように付き合っていくべきなのだろうか。キャリアコンサルタントの小野勝弘さん(セルフキャリアデザイン協会代表理事)は、2019年6月10日、J-CASTニュース編集部の取材に対し、彼ら彼女らの力を借りることが最終目標ではないかと語る。

「新社会人として研修を行う際にも伝えることなのですが、仕事はチームで行うものです。今できる同期は、今の作業に適性がある、と考えておきたいもの。仕事が変われば同じパフォーマンスが発揮できるかはわかりませんから、一つの作業の出来だけを見て、論じるのは本当にもったいないと私は思います」

   小野さんがそう考える理由は、これからの会社を引っ張っていく点では、「できる同期」と自分は同じだからだ。

「違うのは、大切にしている思いや、強み、そして弱みといった多様性と呼ばれる部分だけだと私は考えます。例えば、エントリーシートや面接を考えてみても、同じ経験や強み、弱みを語る人は誰もいません」

まずは「自分にできること」を探す

   小野さんは、企業は「次世代に続く会社」を作るために採用活動をしていると説明し、まずは自分と「できる同期」の仕事ぶりがどう違うのかを明確にするようアドバイスする。

「できるorできないという『can』の尺度以外でも、できる人はやっていないけど自分としてはやったほうがいいと考える『should』の領域、できる同期でも忘れがちな『must』の領域を再確認するなど視点を変えながら関わっていきましょう」

   また、すでに不安や劣等感を抱いてしまった新社会人には、話ができる上司や先輩と一緒に「今の自分にできること」を探すようすすめる。仕事のできる、できないは「相対的」だからだ。

「例えば、1日に10件の契約を結ぶことができる同期と、1日に2件の契約を結ぶことができる自分を比べるのであれば、もちろん10件の契約を結ぶことができる方が『できる同期』ですよね。しかし、仕事の成果というのは契約数だけで見るものなのでしょうか。クレームがつかないことや、定期的に契約を見直してくださるお客様を確保すること、新しいお客様を紹介していただけることなど、一日の契約数以外でも評価できるポイントは出てきます」

原因が「職場環境」にある場合も

「適材適所という言葉があるように、いろいろな仕事を通して自分の適性を自他ともに把握していくことが新卒の時期でもあります。『みんな違ってみんないい』のがチームでやる仕事。今の自分にできることを上司や先輩の力も借りながら探していってくださいね」

   こうアドバイスする小野さんだが、一方で、不安や劣等感の原因が別にある可能性も指摘する。

「不安や劣等感を抱く原因が、仕事そのものではなく『私にだけ挨拶を返してくれない』とか、『できないことを理由にいじめられている』など、職場環境に原因がある場合もあります。そのような場合は自分だけで解決するのは難しいですし、そういうときこそ話せる先輩や上司、外部の窓口などを活用しながら一人で抱え込まないようにしていきましょう」

(J-CASTニュース編集部 井上祐亮)

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