2024年 4月 24日 (水)

演劇ファン「迷惑行為では?」 鴻上尚史の「前のめり観劇」持論が物議

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作家と観客のすれ違い

   鴻上さんはこのような反応を受けて一部のツイートを削除し、

「作り手にとっては別な意味で大問題なのです。前のめりのアナウンスを聞くたびに、熱中するなと言われているようで、心、潰れるのです。制作意欲に冷水をぶっかけられるような。困ったジレンマです」
「僕の考える『前のめり』は『前かがみ』のことで、迷惑を受けているという方のは『椅子に浅くかけた前伸び上がり』、ということみたいですね」

などと投稿した。

   鴻上さんは身体を前に傾けるだけでなく、舞台に集中するポジティブな意味でも「前のめり」という言葉を使ったのだが、演劇ファンにとって「前のめりの観劇」は、後方席の視界を妨げる行為と認識されている。鴻上さんとファンのすれ違いが、批判に発展したようである。

   試しに広辞苑第7版で調べてみると、「前のめり」は「前方に倒れるように傾くこと」、「前かがみ」は「体を前へ曲げてかがむこと」となっている。ニュアンスの違いはあるが、どちらも身体を背もたれから離す行為だ。いずれにせよ深く腰掛けて観劇することがマナーである演劇界では顰蹙を買う行為で、1階席でも2階席以上でも、前傾姿勢での観劇をされて迷惑だったという体験談を、鴻上さんのツイートをきっかけに、多くの演劇ファンがSNSに投稿していた。

   鴻上さんも不作法な観劇を容認する意図ではなく、「思わず身を乗り出してしまうくらい魅力的な舞台を作る」というポジティブな意図を込めてのツイートだったが、

「演劇関係者がこういう主張をしてしまうのはまずい」

と、落胆するファンが少なからずいたようだ。

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