2024年 4月 30日 (火)

バレンティンFA権獲得で「争奪戦」? DHのパか、金満巨人か、それとも...

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   ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(35)を巡る争奪戦勃発か。

   バレンティンは2019年8月17日にも国内フリーエージェント(FA)権を取得する。来季以降の去就に関して本人は明言を避けるものの、国内の複数の球団による争奪戦の可能性も。出場選手登録日数が8年に到達し、来季から日本人選手扱いとなるバレンティン。ヤクルトは引き留める方向と見られるが、NPB通算280本塁打の大砲の今後に注目が集まる。

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2013年にはNPB記録を更新する60本塁打

   来日9年目となるバレンティンは、2013年にNPB記録となる60本塁打をマーク。2015年はシーズン序盤に負傷し、長期離脱を余儀なくされたため、この年はわずか1本塁打に終わったものの、2015年シーズン以外はすべて30本塁打以上を記録し、今シーズンは8月15日時点で25本塁打を放っている。

   リーグを代表する強打者でありシーズンを通して試合に出場するだけのタフさを誇る一方で、外野の守備において難がある。強肩であるものの、守備範囲が狭い。また、気分屋であることで知られ、好調時には打撃、守備ともに抜群の集中力を見せるが、気持ちが切れた時には緩慢なプレーでチームの足を引っ張ることもある。

   現時点でFA権の行使について言及していないが、行使すればその去就が大きな注目を集める。35歳という年齢に加え、守備面での不安があることから、DH制のあるパ・リーグ向きといわれるが、ネックとなるのが高額年俸だ。バレンティンの今季年俸は4億4000万円(金額は推定)とみられる。FAは通常、複数年契約となるため、マネーゲームの展開も十分に考えられる。

期待外れの巨人の両助っ人

   セ・パ両リーグの複数の球団が興味を示すと想定される中、今シーズン、外国人助っ人の不振に悩まされている巨人も候補のひとつだろう。巨人はアレックス・ゲレーロ外野手(32)とクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(28)を抱えるが、ともに5月に2軍落ちとなり、以降は1軍と2軍を行ったり来たりで期待を裏切る形に。ここ最近、ゲレーロの調子が上向いてきたとはいえ、本塁打は2人合わせて23本と、バレンティンの25本に及ばない。

   最大のウリである強打に加え、来季以降、外国人枠から外れるという事実は大きな魅力となる。バレンティンをよく知るプロ野球関係者は「FA権の取得はバレンティンが目標にしていたもの。ヤクルトに愛着があるだろうし、残留の可能性は高いと思いますが、他球団がどう出るか。本人は1年でも長くプレーすることを望んでいますから」と話す。

   現在、チームは33試合を残して最下位に低迷しており、Aクラス入りはほぼ絶望的。バレンティンがFA権を取得する17日以降、すぐに引き留め工作に入ると見られる。残留か移籍か。通算280本塁打の大砲の決断は...。

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