2020年 2月 24日 (月)

青春18きっぷ、その歩みと「消費税」 89年の「1万1300円」からとうとう大台へ...

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導入前後から変わる割引切符・特別企画乗車券の事情

   消費税が導入されたのは1989年(平成元年)。自宅にあるその2年前、1987年(昭和62年)と現行の時刻表を見比べてみた。1987年の時刻表では特定区域のJR線などが乗り放題となる「周遊券」に多くのページを割いていることがわかる。一方、現行の時刻表には「周遊券」の記載はなく、往復割引切符が目立つ。

   割引切符や特別企画乗車券のうち、1987年から回数券の類を除き名称変更なく続いているのは「Sきっぷ」「フルムーン夫婦グリーンパス」「レール&レンタカーきっぷ」そして「青春18きっぷ」くらいだろうか。このうち「Sきっぷ」が利用できる線区は減少し、「フルムーン夫婦グリーンパス」には年齢制限がある。そのため、30年以上にわたって全国的、全世代に親しまれている「青春18きっぷ」は誠に貴重な存在だ。

   消費税が導入された1989年夏の「青春18きっぷ」の価格は1万1300円だった。1997年(平成9年)の5%へのアップの際に1万1500円に改定される。2007年春の記念価格を除くと、約17年間にわたって1万1500円の時代が続いた。2014年(平成26年)の8%へのアップで現行の1万1850円に。そして今回の10%へのアップで1万2000円の大台に乗る。

   750円上がった30年の間に日本の鉄道も社会も大きく変化した。次の30年間に再び消費税率値上げによる価格改定はあるのだろうか。30年後の「青春18きっぷ」の旅はどうなっているのだろうか。そもそも「青春18きっぷ」は生き残っているのだろうか。そのように考えると実に興味深い。

(フリーライター 新田浩之)

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