2024年 4月 18日 (木)

「教員いじめ」加害者4人の今後は... 若狭勝弁護士に見解を聞いた

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「前校長らが共犯に問われることは難しい」

   仁王校長らの会見がテレビなどで伝えられると、ニュースサイトのコメント欄やツイッター上などでは、組織ぐるみとも思えるような実態に厳しい声が相次いだ。

   「4人の主犯と前校長に厳罰を!」「『全ての子供達の前に二度と立たせない』が正解」「情報公開の観点から氏名を公表すべきだ」といった声だ。

   神戸市教委側は、10月9日の会見で、加害者4人には教壇に立てるのかと厳しい意見が多く、それを踏まえて今後の処分などの対応をしたいと明らかにした。

   被害者や市教委は、刑事告訴を検討していると報じられているが、法廷で、その名前とともに真相もあぶり出されることはあるのか。

   元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は10日、激辛カレーを無理に食べさせるなどのビデオや写真の証拠があることから、「検察が起訴すれば、加害者4人を有罪にできるとは思います」とJ-CASTニュースの取材に話した。

「暴行や傷害は最低限問われ、ほかに強要、名誉棄損、侮辱などの罪が考えられます。4人が事実関係を認めて、反省したり辞職したりすれば、書類送検になると思いますが、居座ったり一部否認したりすれば、主犯格は逮捕もありえます。起訴されれば、最低で罰金刑にはなると思います。執行猶予が付いた懲役刑の可能性はありますが、恐らく初犯ですので、実刑は難しいでしょう」

   ただ、現校長や前校長が共犯に問われることは難しいと若狭氏は言う。

「今回の問題は、消防士が火を点けたり、警察官が泥棒したりするような悪質なものです。いじめ行為が、仲間を募り、児童をそそのかして被害者をつぶそうとするほどエスカレートしたということですから、校長は、いじめを把握しないといけないわけで、その管理能力は厳しく問われると思います」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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