2024年 4月 18日 (木)

「ゴミだと思った」預けた荷物、勝手に開封し捨てる ホテルに宿泊客激怒...両者の主張は?

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「人が作る物だから(壊れてもまた)作れるでしょう」

   だが、話はなかなか前進しなかった。スズキさんはホテルとの会話の記録を、録音データとして残している。9月28日の電話では、スズキさんが「ホテルの人に(自分の荷物を)ゴミとして捨てられるというのは、ちょっと想像できないです」と伝えたところ、社長は「あなたの大事な物だってことが一言入ってないわけですよ。そんな大事な物、『部屋に置いてください』とか何か言ってくれればいいじゃないですか」としている。別の日には「人が作る物だから(壊れてもまた)作れるでしょう」とスズキさんに話している。

   スズキさんは10月5日の電話でも「荷物タグが貼ってあった荷物を勝手に開けて、ゴミだと思って捨てるというのがどうしても分からない」と説明を求めた。この時会話した夫人は「お客様のダンボールはゴミだったんだよ、と言う人もいます」「私もやる時ありますから。『中を見ちゃおうかな』って。あります。失礼ですけど」と説明していた。スズキさんが「荷物にくっつけている場合でも、ゴミだと思えば、少なくとも中身を確認することはあるし、場合によっては捨てることもあり得るのですか?」と聞くと、「あります」と答えていた。

   スズキさんはガレージキットの材料費や製作費などの領収証・資料を整理し、金額をまとめ、内容証明でホテルに請求書を送付している。9月21日付でホテルに届いたことが確認できた。

   しかし、請求書の内容は無視される形となっている。スズキさんは振込での支払いを求めていたが、ホテルから後日「箱を開けたことに対する謝罪金を払わせてもらいたい」として、3万円の現金書留が送られてきた。請求書の額も大幅に下回っていた。納得できないスズキさんは受け取らなかった。

   スズキさんはホテルに「事実を公表させてもらいます」という旨を伝え、ツイッター上でホテル名も含めて事の次第を発信することにした。訴訟を起こすことも検討しているという。

   スズキさんは取材に今の心境をこう語る。

「許せないです。許せる人間がいますか。なぜ連絡なしに私の荷物があんな目に遭ったのか、今でもよく分かりません。壊れた模型は大事に時間をかけて作った物だと分かってほしかったです。でも理解してもらえませんでした。お客様に渡す物ですから、宅配便では破損するかもしれないと思い、自分で名古屋から東京に運んできました。まさかホテルに預けてこうなるとは...。できれば謝罪と賠償をお願いしたいと思っています」
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