沢尻エリカの身滅ぼしたMDMA 一見「かわいい錠剤」だが...だまして服用させる例も

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   女優の沢尻エリカ容疑者(33)が所持していたと報じられた合成麻薬のMDMAは、粉末のカプセルのほか錠剤としても違法に出回っているとして、厚労省が注意を呼びかけている。

   その見た目は、いわゆる「クスリ」とは思えないものもある。

  • 可愛らしい見た目には要注意(厚労省サイトから)
    可愛らしい見た目には要注意(厚労省サイトから)
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「パーティードラッグ」「エクスタシー」と呼ばれ

   「パーティードラッグ」などとも呼ばれるMDMAは、繁華街の人が集まる場所などで取り引きされているともされる。

   麻薬取締法違反の疑いで2019年11月16日に緊急逮捕された沢尻容疑者も、前日夜に東京・渋谷のクラブに出入りしていて、警視庁の捜査員にマークされていたと報じられている。

   沢尻容疑者は、カプセルに入ったMDMAの白っぽい粉末0.09グラムを所持していた疑いが持たれている。これは、1回分の使用量に当たる。沢尻容疑者は、以前から使っていたことも認める供述をしているともいう。

   MDMAは、覚醒剤と似た化学構造を持つ結晶性の粉末合成麻薬。「エクスタシー」とも呼ばれ、高揚感や性的な恍惚感を得る作用があるとされる。厚労省などによると、服用すれば、幻覚や幻聴、精神障害を引き起こし、心不全を起こして死亡するケースもある。

   日本で1989年に麻薬取締法で規制されてから、タレントらの逮捕も何度か報じられている。

   2004年に元タレント(63)が、09年には元俳優(41)が、それぞれMDMAの使用で逮捕されており、いずれも知人の女性と一緒に使っていたケースだった。最近でも、元AV女優や有名トレーダー男性が、所持や使用の疑いで逮捕されるなどしている。

カラフルな錠剤に、ニコニコ顔や蝶々の模様が

   MDMAへの入り口は、若い人でも抵抗が少なくなるよう、巧妙な手口が使われているようだ。

   ラムネのような青や緑、オレンジの錠剤には、ニコニコ顔や蝶々の模様が彫り込まれ...。注意喚起を目的とした厚労省サイトを見ると、MDMAの見た目は、こんなに可愛らしかった。サイトでは、「1回だけなら平気さ」「みんなやってるよ」と甘い誘いの手口が紹介されている。

   過去には、「体に良い薬」とだまして服用させる(毎日2001年9月5日付朝刊)、ジュースに混入する(朝日04年7月10日付朝刊)などして、女性を乱暴しようとした男が逮捕された事例も報じられている。

   沢尻容疑者も、風邪薬のカプセルにMDMAの粉末を入れていたと報じられており、使用への抵抗感が少なかった可能性がある。

   覚醒剤や大麻と比べて摘発数は大幅に少なく、年に50人前後で、タレントらのケースも同様だ。しかし、警察庁によると、2018年のMDMA押収量は、前年の4倍ほどにも増えているといい、日ごろから注意する必要がありそうだ。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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