2020年 8月 5日 (水)

「僕らは特別扱いを求めているのではない」――バス「乗車拒否」の車いす男性は、「クレーマー」の声に何を思う

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「障害者は健常者より『パワー』を使わないといけないと思います」

   ネット上で散見された「クレーマー」などとする中傷コメントを、本人はどう感じているのか。率直な思いを尋ねると、酒井さんは「社会にはいろいろな人がいて、それぞれに考え方も違って当然です」とし、「しかし」と続けた。

「何度も言うように僕らが目指しているのは障害の有無に関係なく、すべての人が参加しやすい社会。その観点で言うと、障害者は健常者より『パワー』を使わないといけないと思います。

今の社会、健常者は交通機関を使うことが簡単にできます。ネットで時刻表を調べて自分の好きな時間・場所などで乗車できます。階段を使い移動して、駆け込み乗車もできます。障害者はたとえ時間を調べて行っても、それができないことが多いです。

7月の件では時間通り行っているにもかかわらず『乗れません』と言われ、ノンステップバスが保障されている時刻表はネット上に記載はなく、現地に行かないと分からないという状態でした。調べる方法すら用意されていない、そこが、社会が無意識にもっている障害者への差別意識ではないでしょうか。

本音を言えばすべてのバスがノンステップになり、車いすユーザーや視覚障害者、すべての人が乗れる交通機関になることが理想です。バス以外にも電車やタクシーにも当てはまります。少しずつそうなってきているのですが、まだまだ時間が必要な部分もあります。

その中で今すぐできることとして、ノンステップの保証がある時刻表があるのなら、それを調べられるようにしてほしいです。それは障害者のわがままではありません。あくまで健常者と同じ条件にしてほしいと言っているだけです。僕たちは特別扱いを求めているのではありません。対等に参加できる社会を願っているのです」(酒井さん)
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