2020年 10月 21日 (水)

「甲子園の土」が描く人間ドラマ 海に捨てられ、持ち帰れなかったナインも

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   第102回全国高校野球選手権大会の中止が、正式に決まった。春の選抜大会に続く中止で、最終学年を迎える高校3年生の甲子園は幕を開けることなく消滅した。高校野球の長い歴史のなかで、戦争での中断を除けば春夏連続の中止は史上初となる。新型コロナウイルスの影響で希望を絶たれた球児に対して、球界関係者から代替試合開催や記念品の贈呈など様々な「救済案」が浮上している。

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「ベンチ入り出来なかった3年生のため」

   多くの高校球児が聖地・甲子園でプレーすることを夢に見て高校の3年間、歯を食いしばって厳しい練習に耐えてきたことだろう。今年は春の選抜大会で32校、夏の選手権大会では49の代表校が出場するはずだった。夏においては地方大会さえ開催出来ない。地域によっては高野連が独自に県大会などを開催する動きがみられ、球児にとってせめてもの救いとなるが、春夏ともに甲子園を奪われた高校3年生の胸の内は計り知れない。

   記者は春、夏を通じて幾度も甲子園に足を運び高校球児を取材してきた。甲子園取材では、勝利したチームより負けたチームのほうが印象に残ることが多く、球児が敗戦後にあらかじめ用意していた袋に土を入れる場面は、何度見ても心を打たれるものがある。個人差はあるものの、多くの球児がグローブを入れるような袋にあふれんばかりの土を詰め込んでいた。

   なぜそんなに多くの土を持ち帰るのか球児に聞いたことがある。最も多かった答えが、「ベンチ入り出来なかった3年生のため」だった。この他には、「家族や親せきへのお土産」も多く、「地方大会で戦った他校のライバルたちにあげる」といったものもあった。今では甲子園で負けたチームの選手が土を持ち帰る光景は当たり前になっているが、この習慣はいつごろから見られるようになったのだろうか。

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