2024年 4月 23日 (火)

自民党の「女性総裁」が難しい理由 「公認は党幹部が握っている状況で...」

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派閥の細田会長「今回はうちの派閥からは出さない」

   稲田氏は総裁選出馬に意欲を示していたが、断念したという経緯がある。これも、派閥との関係が原因だ。稲田氏は、

「女性も総裁選に手を挙げる、意欲を示すということはすごく重要だという思いで、その意欲はある、ということを今回も申し上げた。それは今までも言ってきたことでもある」

との立場だが、実施は所属する細田派から「待った」がかかった。

「今回、突然の総裁選になる前から、細田会長からは『今回はうちの派閥からは出さない』ということを言われてきた」

   さらに、派閥の意向に背いて出馬を強行した場合、公認やポストを失うリスクにも言及した。

「若手の、女性も男性もそうだが、やはり、次の、目前に迫っている選挙の公認の問題であったり、もしかしたらポストということもあるかも知れないが、前面に派閥が出てきているような総裁選において、そこから飛び出して、そして、次の選挙もポストも(得よう)...ということでついていくというのは、非常に私は困難なんだな、ということを実感した」
「この小選挙区制において、公認を得るかどうかは党の幹部が握っている状況において、特に女性は、選挙基盤が強くない人がとても多いし、小選挙区がない人もいる。そういう状況の中で、(推薦人になる)仲間を募っていくということは、とても難しいな、ということも実感した」

   将来の女性首相誕生の可能性は、自民党が現状への危機感を持つかにかかっているとみている。

「今、自民党の政治は非常に安定もしているし、どちらかというと自民党一強という中では、そういう危機感というか、日本の民主主義をもっと充実するとか、そういった危機感をまず自民党が持つことから、女性総理の道が開いていくと感じている」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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