2024年 4月 26日 (金)

Go Toイート「錬金術」は想定済み なぜ「一律ポイント付与」に?農水省に詳しく聞いた

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「連発されると怖いですね」

   ただし、「錬金術」はもちろん鳥貴族に限った話ではない。クラフトビールのバーを展開する横浜ベイブルーイング(本社・横浜市)の鈴木真也代表は5日ツイッターで、Go To イートで来店した2人客が1900円だけ頼んで2000ポイントを得ていたとし、「とても哀しい気分になるお客さんも現れ始めました。想定内ですが、やっぱりそういうのは止めてもらいたいです。。。」と複雑な胸中を投稿している。

   鈴木代表は6日、取材に応じ、「Go To イートが始まってからお客様が増えており、ありがたいです。ただ、今言われている鳥貴族さんでのようなことを連発されると怖いですね」と話す。普段の平均客単価は2200円ほど。「1000円未満になったら厳しいし、困ります。予約サイトによるかもしれませんが、席予約のお客様だと最低注文金額の設定などもできないみたいです。たとえば600円で会計いただいても文句は言えません。お願いを出すことはできると思いますが、強制はできませんし、お客様と揉めたくはないです」という。

   同店は取材時点で、「送客手数料」が夕食時1人200円(税込220円)発生する予約サイトにしか登録していない。客単価2200円の10%にあたり、決して小さな額ではない。ただ「送客手数料も広告宣伝費の代わりと捉えれば、それほど高額とは感じません」と前を向く。

   現在、送客手数料が無料の予約サイトにも登録申請している。「申請が通れば、特に常連客にはできるだけ手数料無料の予約サイトからGo To イートを利用してほしいと呼びかける予定です」と鈴木代表。もしポイント目当てで単価が1000円以下などの極端に低い客ばかりになったら、送客手数料が有料の予約サイトへの登録は取り下げることも考える。ただ、「そんなお客様ばかりにはならないと信じています」とも話す。

   実際、Go To イートの恩恵は大きい。横浜ベイブルーイングの9月の予約は3組だけだったが、10月はすでに16組45人。それもすべて初来店の客で、新たな層を取り込めると感じている。平均客単価も10月に入ってからは2100~2200円ほどで、落ち込みはほぼない。「Go To イートが開始してからお客さんが増えているのは事実です。明らかに効果はあって、全体でプラスになると思います」という。

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